今回は『キングダム』75巻の感想や考察を、あらすじや見どころを整理しながらご紹介していきます。
75巻では、洛亜完(あくあかん)将軍と博王谷(はくおうこく)将軍が率いる韓(かん)の主力部隊との戦が始まります。いつも通り迫力ある展開はもちろん、策と策のぶつかり合いもすさまじく、読む手が一切止まりませんでした!
前半では、これまでの内容を簡単に振り返り、75巻のあらすじや見どころを紹介していきます。後半の方からは、各話を振り返りながら感想や考察をまとめていくので、ネタバレにご注意ください!
・75巻のあらすじやみどころをネタバレなしで知れる
・75巻の登場人物について整理されている
・全体だけでなく各話の感想や考察を読める
・発売日やページ数などの掲載情報が分かる
キングダム75巻のあらすじ・登場人物・見どころ
前巻までの内容を振り返り、あらすじや登場人物を整理したうえで、75巻の見どころをご紹介していきます。75巻はまさに”戦”という物語であり、洛亜完将軍の軍才が光ります。
- これまでの振り返り
- 75巻のあらすじ
- 主な登場人物
- 洛亜完将軍は咬ませ犬じゃない
これまでの振り返り
番吾(ばんご)の戦いで、李牧(りぼく)たち趙(ちょう)軍と青歌(せいか)軍に敗れた、王翦(おうせん)率いる秦(しん)軍。宜安(ぎあん)に続き2連敗を喫した秦は、中華統一から大きく遠ざかってしまう。
そんな中、嬴政(えいせい)は昌平君(しょうへいくん)に対し、再び中華統一の道を歩むための戦略を立てるよう命じる。その期待に応えた昌平君は、新たな戦略である三本の柱を完成させる。
戸籍制度による軍備拡張。信(しん)・王賁(おうほん)・蒙恬(もうてん)の軍を5万人以上の主軍に拡大。騰軍と信軍で韓を滅ぼす。これが三本の柱の概要であった。
騰と羌瘣(きょうかい)の策略によって南陽城の無血開城に成功し、占領地の新たな統治方法の未来が見えたところで、騰たちは韓の都である新鄭(しんてい)に向けて進軍を始める。
75巻のあらすじ
中華全土が見守る中、ついに韓存亡をかけた大戦が幕を開ける。
韓は定通り、第一将の洛亜完と第二将の博王谷の両軍で迎え撃つため、英呈(えいてい)平原で軍を展開する。韓内にあるさまざまな城から援軍が到着するものの、予想外のことが起こる。
新鄭に向けて進軍していた騰と信も、決戦の地である英呈平原で軍を展開する。この戦に勝利した後も、新鄭攻略と趙攻略が控えている騰たちは、早期決着をかけた勝負に出る。
一進一退の攻防が続く中、騰と洛亜完の戦略がぶつかり合う。。。
75巻の主な登場人物
秦
・騰(とう)
六代将軍第二将であり、韓攻略戦の最高責任者。
・李信(りしん)
主人公であり、韓攻略戦で16万の軍勢の副将に。自身は羌瘣の軍を合わせて6万の軍を束ねる。
・羌瘣(きょうかい)
もともと信とともに戦っており、武功を重ねたことでついに1万の軍を束ねる将軍になった。
韓
・寧(ねい)
韓の姫であり、韓非子(かんびし)に教えを乞いていた。
・張(ちょう)
韓の宰相。元韓軍総司令であり、有能な軍師。洛亜完とともに、韓の危機に対し冷静な判断を下す。
・洛亜完(らくあかん)
韓の第一将。2年前、韓に訪問した騰や信を出迎えた将であり、武・知いずれにも長け、周囲からの信頼も厚い。
・博王谷(はくおうこく)
韓の第二将。南陽城で秦軍を迎え撃とうとするも、戦略上の都合から新鄭まで引いた武将。洛亜完とならび天才と称されている。
・ヨコヨコ
洛亜完の右腕。韓最強の武と呼ばれる戦士。
洛亜完将軍は咬ませ犬じゃない
多くの読者が予想していたであろう、「洛亜完将軍=かませ犬」という展開は一切ありませんでした!
博王谷将軍とともに「魏趙の狂星」と称される天才であり、今回の戦いでも二人の圧倒的な強さがこれでもかというほど描かれています。(言葉の由来はぜひ75巻で確かめてください!)
洛亜完将軍の冴えわたる知略に加え、滾(たぎ)る血を抑えられないような好戦的な性格は、まるで王翦将軍と麃公(ひょうこう)将軍を足して割ったような恐ろしさを感じさせます。
ただ、一つ気になるのは、どこか舐めプの雰囲気があることです。76巻以降も強敵として立ちはだかり続けるのか、それともあっけなく終わってしまうのか。。。今後の活躍次第で、75巻を振り返ったときの印象が大きく変わるかもしれません。
「韓攻略はあっさり終わるのでは?」と思っている人にこそ、ぜひ読んでほしいです!
キングダム75巻の感想と考察
74巻とは打って変わって、血なまぐさい戦闘シーンが続く75巻!
とはいえ、気になる描写も多数あったので感想や考察をまとめていきます。
- 雷進のタネと突破法
- 第813話「南陽の姿」
- 第814話「秦の使者」
- 第815話「列国の注目」
- 第816話「副将の檄」
- 第817話「拮抗を崩す」
- 第818話「最後尾の騰」
- 第819話「戦地の会談」
- 第820話「騰の話」
- 第821話「怪力の戦士」
- 第822話「魏趙の狂星」
- 第823話「洛亜完の視界」
- おまけ「南陽の夜」
雷進のタネと突破法
洛亜完将軍の最初の見せ場となるのか、最後の見せ場となるのかは次回の展開次第ですが、
雷進(らいしん)はめちゃくちゃカッコよかったです!
騰が明確に嵌められ、ピンチらしいピンチを迎えたのはこれが初めてではないでしょうか?
ここでは雷進について考えつつ、次巻の展開を想像したいと思います。
まずタネですが、これは外から見ている読者視点だと分かりやすかったです。
発動はいたってシンプルで、角笛を合図に動くように練兵されており、各軍の境目めがけて全力で走り抜けるだけです。おそらく、さまざまなパターンや軍の編成に対して対応できるよう訓練しており、相手がだれであっても雷進の形は作れるはずです。
李牧や王翦が使う技に似ており、仕組みと弱点を見抜ける目がない限り、一撃必殺の技として機能してしまうほど恐ろしい陣形です。実際、仕組みを理解する前に動き出した干央(かんおう)は、痛い目にあっていました。
次に仕組みですが、朱海(しゅかい)平原で亜光(あこう)が使った王翦の防陣と近いような気がしています。
あの防陣は、守備に徹した殻(から)と呼ばれる小隊と、節(せつ)と呼ばれる関節のような役割を担う隊を分けることで、状況に応じた対応がスピーディーに行われ鉄壁の守備を実現していました。
その仕組みも単純で、関節の役割を果たす隊が、殻が破られれば塞ぎ、押されている時は支えることで、守りを固めるというシンプルなものです。
雷進は、これを攻撃に転用したようなものだと考えています。
軍をその場に留め壁の役割を果たす小隊と攻撃する小隊を分けており、どちらにも手をかせる遊軍を壁の役割を果たす隊に忍ばせています。このように役割を明確に分けることで、臨機応変な対応が現場レベルで実践され、敵の動きに合わせて常に最適な形が作られます。
最期に打開策ですが、これは王翦の防陣と同じで、遊軍の役割を果たしている隊を徹底的に叩くことで、これまでのような連携が取れなくなり、囲いは崩れてしまうはずです。
騰であれば、このカラクリに気づきそうですし、焦っている様子もなかったので、次巻ではこの囲いを一気に崩してしまうのではないかと期待しています!
第813話「南陽の姿」
イメージ通りの流れで話が進んでいきました。
南陽(なんよう)城は騰の思惑通りに統治が進み、秦と韓どちらの人間も法の下平等に扱われることで、秦に対して反抗的な意思をみせる住民は1~2割程度に抑えられたのではないでしょうか?
こんな様子を見せられると、勝つか負けるか分からない戦に手をかすのを渋ってしまう気持ちも分かりますw
第814話「秦の使者」
これも予想通りの展開が続いていきます。
張(ちょう)宰相が切れるのも当然ですし、普通に考えて条世(じょうせい)のいうことを信じるのは無理があります。簡単に心が動いていそうな官僚は、即刻首にしたいくらいですw
第815話「列国の注目」
ついに英呈平原での戦いが始まります。
洛亜完の檄も熱くカッコよかったのですが、個人的には王賁や蒙恬の動向の方が気になりました。特に蒙恬については、本格的な戦闘が描かれたのは朱海平原がラストだった気がするので、そろそろ活躍を見たい自分がいます。
うっすら感じている雰囲気だと、今回の韓攻略において王賁や蒙恬の活躍の場はなさそうな気がしていますが、ぜひこの読みを裏切って欲しいです。
第816話「副将の檄」
騰が王騎(おうき)将軍に触れながら檄を飛ばし、信にバトンを繋ぐところは激アツでした!
ついにこんな大戦の副将にまで登りつめた信。
キングダムを知ってから13年くらい追いかけているファンですが、感慨深いものがありました。
第817話「拮抗を崩す」
この回は、山の民や王騎(おうき)軍の戦いを見ているようでした。
この2つ軍を除く、初日から将軍クラスのキャラが前線に出まくることはないので、かなり新鮮でしたし興奮しました!
洛亜完と博王谷のかませ感もあったので、ここまでは秦軍の圧勝で幕を閉じると思っていました。
第818話「最後尾の騰」
これはかなり驚きました。
814話でしっかり伏線があったのを忘れており、李牧の奇襲のような働きを騰がするのではないかと期待して読み進めていましたw
夢中になって読み進めていると、こういう展開の時に心の底から驚けるので、それはそれで楽しめます。
第819話「戦地の会談」
騰の思惑が披露され、新鄭攻略までの流れの大枠は確定しました!
洛亜完や博王谷のような大将軍の首を取る
必要最小限の犠牲で英呈平原の戦いに勝利する
韓の投降兵も大切に扱う
信頼のおける少数で新鄭に向かう
寧姫を通じて王室と交渉し無血開城を成し遂げる
新鄭でも南陽城と同じ形の統治を目指す
これが騰の描いている絵だと予想します。南陽城の時とは違い、寧姫や龍安(りゅうあん)などの力を借りることで、よりスムーズに新鄭を攻略し、韓兵の力も手にする算段だと思います。
今の戦の流れはとにかく早いため、韓の兵力も半分は残りそうな気がしており、思ったより多くの兵を手にできるのではないでしょうか?
第820話「騰の話」
ここで戦場を見せたことで、新鄭で血を流す未来はなくなったと見ていいでしょう。
そのくらい、ダメ押しの一手だったと思います。
しかも、寧姫は完全に落ちており、騰もまんざらではない雰囲気です。この2人には結ばれることで、終戦後は秦と韓のつながりがより強固なものになってほしいです。
第821話「怪力の戦士」
とりあえず我呂(がろ)が死ななくてよかったです。まだまだ飛信隊には必要な存在ですし、松左(しょうさ)のようなラストは見たくありません!
ヨコヨコについてですが、やはりこれまで戦ってきた強敵と比べてしまうと見劣りしてしまいます。表情が描けないことで、他のキャラのような威厳を感じられないかもしれませんが、どうしても小物感が出てしまっています。
これは洛亜完にも同じことが言え、これまでのキングダムの傾向的に、こういうキャラはあっさりと負けてしまうケースが多いように思います。そういうキャラは記憶に残らないので、予想を裏切り最後まで強敵でいてほしいです。
第822話「魏趙の狂星」
洛亜完将軍と博王谷将軍が、実は強いという自己紹介回でした。
この戦で秦が負けることはほぼないため、緊張感を出す意味もあったと思いますが、正直言うと、キングダムではかつて最強と謳われた軍はことごとく負けているので、あまり良い演出ではなかったように思います。
個人的には、2人がピンチを迎えた時、新鄭で張宰相が味方を鼓舞するようなシーンで語られた方が、凄みが増した気がします。
第823話「洛亜完の視界」
見どころでも書きましたが、やはり洛亜完の舐めプ感はどうしても気になってしまいます。それさえなければもっと恐ろしく見えるのに残念です。。。
そして、ピンチを迎えている信ですが、結局は難なくヨコヨコと博王谷の2人を倒してしまうと思います。やはり、これまで信がピンチを迎えていたような武将の恐ろしさがなく、どうしようもない状況になるのは想像できません。
飛信隊の主要メンバーがあっさり駆けつけることができたことも、主力の差を物語っているように思えます。
おまけ「南陽の夜」
本当におまけ回っぽいおまけでしたw
たぶん続かないと思いますが、続くなら続くで楽しみです。
75巻の発売日と収録話数
最後に、キングダム75巻の基本情報を見ていきましょう。
- 発売日は2025年3月18日
- 802話~812話が収録
発売日は2025年3月18日
キングダム75巻の発売日は3月18日(火)でした。
表紙には騰と信が、扉絵には馬に乗った騰が描かれています。

紙と電子同時発売で、紙はAmazonから購入できます。
813話~823話が収録
キングダム75巻には、第813話~第823話の全11話が収録されています。
第813話(p5~p24)
南陽の姿
第814話(p25~p44)
秦の使者
第815話(p45~p64)
列国の注目
第816話(p65~p84)
副将の檄
第817話(p85~p104)
拮抗を崩す
第818話(p105~p124)
最後尾の騰
第819話(p125~p144)
戦地の会談
第820話(p145~p163)
騰の話
第821話(p164~p184)
怪力の戦士
第822話(p185~p204)
魏趙の狂星
第823話(p205~p223)
洛亜完の視界
おまけ(p225)
南陽の夜
キングダム75巻のあらすじと感想・考察・見どころまとめ
- これまでの振り返り
- 番吾の戦いで敗れた秦軍は中華統一から大きく遠ざかった
- 中華統一を諦めない嬴政は昌平君に再び戦略を立てるよう命じる
- 昌平君は韓攻略を含めた三本の柱を考案する
- 騰と信の軍で韓攻略を成し遂げ、王賁と蒙恬は隣国に睨みをきかす
- 南陽城の無血開城に成功し、占領地の新たな統治方法の未来が見える
- 騰たちは韓の都である新鄭に向けて進軍を開始する
- キングダム75巻のあらすじ
- 中華全土が見守る中、韓存亡をかけた英呈平原での大戦が幕を開ける
- 韓は第一将の洛亜完と第二将の博王谷の両軍で迎え撃つ
- 新鄭に向けて進軍していた騰と信も、決戦の地である英呈平原で軍を展開する
- 早期決着をかけた勝負に出る騰と、洛亜完との間で一進一退の攻防と戦略のぶつかり合いが続く
- 主な登場人物
- 騰: 六代将軍第二将であり、韓攻略戦の最高責任者
- 李信: 韓攻略の副将。羌瘣の軍を合わせると6万の軍勢を束ねる
- 羌瘣: 信とともに戦い武功を重ね、1万の軍を束ねる将軍になる
- 寧: 韓の姫であり、韓非子に教えを乞いていた
- 張: 韓の宰相。元韓軍総司令であり、有能な軍師
- 洛亜完: 韓の第一将。武・知に長け、周囲からの信頼も厚い
- 博王谷: 韓の第二将。洛亜完とならび天才と称されている
- ヨコヨコ: 洛亜完の右腕であり、韓最強の武と呼ばれる戦士
- みどころ
- 75巻はまさに”戦”という物語であり、洛亜完将軍の軍才が光る
- かませ感がなく洛亜完と博王谷の圧倒的な強さが描かれている
- 雷進という恐ろしい陣形が登場する
- 騰が王騎将軍に触れながら檄を飛ばし、信にバトンを繋ぐ場面は激アツである
- キングダム75巻の感想と考察
- 74巻とは打って変わって、血なまぐさい戦闘シーンが多い
- 雷進は王翦の防陣と似ており、攻略法も近いものがあり騰なら攻略できそう
- 南陽城の統治が順調に進んでいる様子が描かれている
- 英呈平原での戦いが始まり、王賁や蒙恬の動向も気になる
- 騰の思惑が披露され、新鄭攻略の絵図が見えた
- 寧姫は騰に好意的な様子であり、二人が結ばれる未来もありそう
- 洛亜完やヨコヨコの小物感がどうしても気になる
- 信はヨコヨコと博王谷を難なく倒しそう
- 75巻の発売日と収録話数
- 発売日は2025年3月18日(火)
- 第813話~第823話の全11話が収録されている
- おまけとして「南陽の夜」が収録されている
- 表紙には騰と信が、扉絵には馬に乗った騰が描かれている
【キングダムのあらすじと感想・考察・見どころ記事一覧】
キングダム73巻のあらすじと感想・考察・見どころ解説~番吾の戦いの結末とは~
キングダム74巻のあらすじと感想・考察・見どころ解説~南陽城攻略戦~
キングダム75巻のあらすじと感想・考察・見どころ解説~英呈平原の戦い~