今回はキングダムの73巻を読んだのでその感想をネタバレありでまとめていきます。
番吾の戦いの序盤は李牧の策にハマってしまい、ここまでは李牧の思い通りに進んでいるように見えています。73巻ではピンチを迎えている王翦軍がどうなるかが一番の見どころです。
前半はネタバレなしで簡単にあらすじやネタバレたっぷりですので、未読の方はご注意ください。
キングダム73巻のネタバレなしのあらすじや概要
・発売日はいつ
・あらすじ
・何話~何話の物語
発売日はいつ
キングダム73巻の発売日は9月19日(木)でした。
僕はアプリのゼブラックでいつも読んでいますが、発売日は同じでした。
ネタバレなしのあらすじ
あえてネタバレをせずにあらすじを整理すると次のようになります。
「李牧の策にハマってしまうのか、李牧の想定の上を行くのか」番吾の戦いはこの1点につきます。
序盤はあと一歩のところまで追い詰めますが、結局は李牧の予想通りの展開となり王翦軍は後手に回ることになってしまいます。倉央や田里弥が中央に引っ張られ形となったところで、大将である司馬尚が自ら最前線に立ち王翦軍に迫ります。最後には王翦将軍の目の前に到達し、青歌の第一将と第二将まで揃い絶体絶命となるところまでが72巻までの流れとなります。
73巻ではこの勢いのまま王翦将軍を司馬尚が討つのか、返り討ちにしてしまうのかが最大のみどころであり、その決着までがしっかりと描かれます。
何話~何話の物語
キングダム73巻は791話~801話の全11話で構成されています。
791話では李牧と青歌の物語が描かれますが、それ以降は過去編はなく一気に物語が動いていきます。
第791話:他人の戦争
第792話:脱出の責任
第793話:本物の殿
第794話:根を残す
第795話:勝つために
第796話:一縷の望み
第797話:砕け散る
第798話:愛する女
第799話:戦争の輪
第800話:三つの柱
第801話:復活の一歩
キングダム73巻のネタバレと感想
ここからは、がっつりネタバレをしながら感想を書いていきます。
・73巻のネタバレ
・まさかの連続でシンプルにおもしろい
73巻のネタバレ
73巻では王翦軍は敗走し、秦は中華統一から大きく遠のいてしまいます。
2度の大敗を期した秦がどのように中華統一を目指していくのか、その方向性までが73巻で描かれています。それでは、各話を振り返っていきます。
第791話:他人の戦争
李牧が青歌に逃れた後、どのように司馬尚たち青歌を説得し番吾の戦いで共闘することになったかが描かれています。
「さすが李牧様だな~」という熱い演説を聞くことができます。
ジ・アガが戦死したことを聞いた司馬尚がこの日のことを思い出すような形になっています。
第792話:脱出の責任、第793話:本物の殿
青歌軍の勢いを止めきることができず、倉央は撤退すべきと判断し動き出します。
すでに糸凌の戦死がほぼ確定しているため倉央の未練もなく、命がけで王翦将軍を逃がそうとしますがそれを亜光が許しません。亜光はこれまでに負った傷が深く先がないことが分かっているため、倉央に後を任せます。
しかし、亜光だけでは王翦が敗走するまでの時間稼ぎができずいよいよ倉央の番かと思われましたが、同じく瀕死の田里弥が駆けつけしんがりを務めます。
この王翦将軍を逃がすまでの各将校たちのやり取りは本当にかっこいいです。
第794話:根を残す、第795話:勝つために
王翦将軍の敗走が全体に伝わり、秦軍の敗北が確定します。
それぞれ思うことはあれど、未来につなげるため少しでも兵を失わないように各軍が敗走していきます。
もうひと盛り上がりあると思っていたので、各キャラクターと同じような心境であまりの出来事に頭が追い付かない状態で読んでいました。
第796話:一縷の望み、第797話:砕け散る
壁将軍を助けに行ったキタリが壁を見つけ出し、無事救出に成功します。
この戦い唯一のよかったシーンであり、この2人は結ばれてほしいですね。
第798話:愛する女、第799話:戦争の輪
なんとか敗走できた王翦将軍と倉央でしたが、ここで倉央は青歌軍のもとに向かいます。
糸凌の姿や亡骸の一部を一目見るために、触れるために打ち首覚悟で敵地に戻ってきたのです。すると、なんと糸凌は生かされており無事2人とも秦に帰ることを許されます。
このシーンで青歌や倉央のファンになった人も多いと思います。それくらいお互いかっこよすぎました。
第800話:三つの柱、第801話:復活の一歩
2度の大敗で30万の兵と桓騎将軍をはじめ、多くの将校を失った秦は戸籍制度などの導入で再編をはかります。
並行して、まずは騰将軍と飛信隊で韓を落とすために準備を進めていきます。
僕自身ここから秦が中華統一できる未来が想像できませんが、次巻が待ちきれません。
まさかの連続でシンプルにおもしろい
73巻はいろいろと大きなことが起こりましたが、一番は倉央将軍の物語だったと思います。
物凄い物語を読んだ後だととても陳腐に感じてしまいますが、王翦将軍が負けるイメージが全くなかったこともあり、なんやかんや飛信隊や玉鳳が間に合い司馬尚を討ってしまうと能天気に考えていたため、亜光将軍や田里弥将軍がしんがりを務めながら戦死し、なんとか逃げているシーンを読んでいましたが現実感がありませんでした。
倉央将軍の「これが敗走の景色か」というセリフで描かれていた、まさにそんな感情を抱いていました。
また、気付は糸凌には生き残ってほしいと強く思うようになっていたため、その後の糸凌を迎えに行くシーンもとても感動的でした。ここまで想い合える関係は本当に素敵だと思いましたし、カン・サロもかっこよく親友以上の友を殺した敵を見逃すかっこ良さも光っていました。
改めて思うキングダム73巻の感想は本当におすすめ
最強に思えた桓騎将軍と王翦将軍の2人が敗れることで、趙を滅ぼすという道が一度断たれる節目となる話となっています。
71巻から読むだけでも感動できると思いますので、ぜひ読んでいただきたいです。