今回は『汚れなき子』の2話の感想や考察をまとめていきます。
2話ではさまざまな可能性が示され、今後の展開予想をより難しいものとなりました。
まずは、前回の振り返りやあらすじ、見どころなどを解説していきますので、視聴を悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
後半では感想や考察をまとめていきます!一部ネタバレが含まれますので、ネタバレNGの方は視聴後に見比べてみてください!!
汚れなき子2話のあらすじ・登場人物・見どころ
まずは1話の振り返りをしつつ、2話の登場人物を整理した上で、あらすじと見どころをご紹介していきます。
- 1話の振り返り
- 2話の主な登場人物
- 2話のあらすじ
- 「なにがミスリードなのか?」その複雑さが見どころ
1話の振り返り
監禁場所から逃れたレナは、通りがかった車に助けを求めるもひかれてしまう。一緒にいた娘のハンナが付き添う形で、レナは近くの大学病院に緊急搬送される。
ただのひき逃げ事件かと思われたが、事故のあった現場やレナの服装を見て、何かから逃げようとしていたのではないかと捜査が行われる。
大学病院でレナが手術を受ける中、ハンナに家族について尋ねる看護師のルート。ハンナの話す家庭環境が異常だと感じ、警察と精神科の先生に事情を伝える。
13年前に失踪したレナと特徴が一致したことで、レナの両親や担当した捜査官が駆けつけるも、別人だと落胆する。
ハンナの不思議な証言
- ハンナから聞いたレナの血液型が違った
- 苗字がなくゴリアテと名乗る
- 窓のない部屋で暮らしている
- 母親(レナ)が父親(監禁主)を殺そうとしたことがある
- カーペットの血を掃除する弟がいる
- 手のひらと甲を相手に見せる
- 言われたとおりにやれているという独り言をいう
2話の主な登場人物
監禁場所から逃げ出した人物
・レナ ゴリアテ?
監禁場所から逃げ出した女性。車にはねられ緊急搬送される。13年前に失踪したレナとの関係は不明。耳にこびりつく監禁者の声と恐怖のせいで、パニックを起こし、正しい証言ができない。
・ハンナ ゴリアテ?
レナの子ども、綴りはHANNAHで回文になっている。上手くやれる、やれているという意味深な独り言を言っている。12歳にしては体が小さい。ゴリアテはハンナが思い付きでつけた苗字の可能性が高い。レナ・ベックの父をおじいちゃんと呼ぶ。
・ヨナタン ゴリアテ?
監禁場所に一人残っている。ハンナの弟。
レナの両親
・マティアス ベック
13年ぶりに娘が見つかったと思い、冷静な判断ができていない。ハンナが小さい時のレナに似ており動揺する。ハンナを引き取り育てようと考える。
・カリン ベック
夫のマティアスほど気は動転していないが、常に不安げな表情を浮かべている。ハンナが小さい時のレナに似ており動揺する。
病院のスタッフ
・ルート キュッパース
大学病院の看護師。ハンナの初期対応を行い、心を許している人物。
・ハムシュテット ベネディクト
精神科の緊急医。ハンナの精神状態を確認するために呼ばれた。
警察
・アイダ クルト
アーヘン署の刑事。
・イネス
現場に到着した警察官。不審な人物を目撃し追いかけるも捕まえられない。
・ゲルト
州刑事局の捜査官。13年前の失踪事件を調査していた。マティアスとは友人関係にあった。
2話のあらすじ
13年前に失踪したレナの唯一の手掛かりである搬送されてきたレナ。彼女の本名を探ろうとするも、怯える彼女からなかなか思うように情報を聞き出せない。
一方で、捜査に当たっているアイダは、13年前の事件を担当していたゲルト捜査官の協力を得ながら、ハンナ失踪事件との関係性やベック夫妻とハンナの血縁関係に迫る。
ハンナを育てることを決意したマティアスは、児童施設に送られるハンナを見て、居ても立っても居られなくなる。
「なにがミスリードなのか?」その複雑さが見どころ
さまざまな方向に延びる伏線の中から、どれが真相に迫るもので、どれがミスリードなのかが全く読めないところが2話最大の魅力です!
1話目はさまざまな謎が明かされ、今後の展開に胸を躍らせるようなストーリーでしたが、2話では大きな展開はあまりなく、不気味な静けさが続きます。
- レナと名乗る女性に本名を確認する
- ハンナとベック夫妻の血縁関係を調べる
- レナの事故現場から監禁場所を探す
- ハンナを施設に預ける
まとめてみると、特別なことは何もない、ただただ当たり前の展開が続きますが、役者さんの演技が素晴らしく、表情や仕草でいろいろなことを勘ぐってしまいます。
怪しいと思えばすべてが怪しく見え、普通だと思えばハンナ以外は全て普通に見える、その中で今後の展開を予想していくのは、とても面白かったです!!
汚れなき子2話の感想と考察
それでは、2話の感想や考察をしていきます。引き続き犯人予想はできませんが、前回した考察を裏付けるような描写もあったので、新しい描写と共に振り返っていきます。
- 地雷原が事件の背景を考えるカギ
- 歩数を数えるのは単なる癖ではなかった
- レナは地雷の場所を知っていた?
- ハンナの記憶は写真の中の世界
- 割れたガラスの使い道とは
地雷原が事件の背景を考えるカギ
静かで不気味な展開で終わるかに思えた2話でしたが、最後の最後、強烈な展開が待っていました。なんと、レナやハンナが生活していた、監禁されていた家は軍事施設の跡地にあり、無数の地雷が埋め込まれていました。
これには本当に驚きました。。。
このことから、新たに見えてきた節があるので詳しく見ていきましょう。
歩数を数えるのは単なる癖ではなかった
まず、1話の冒頭で監禁者と思われる人物が歩数を数えながら歩いている描写がありましたが、あれは地雷を避けているという意味があったのだと思います。
神経質な異常者というニュアンスしか感じ取れませんでしたが、これは予想しきりたかったです。
レナを待っている間、ハンナも歩数を数える描写があり、見える景色や物を記憶しようとする動きが随所に描かれていました。これは、父であり監禁主の教育方針であると思われ、地雷原を避けるためだけでなく、危機管理の意味合いもあったのだと考えられます。
このことから、やはりハンナは洗脳されており、父の言うことを現在進行形で守り、指示通りに動いているような気がしています。
レナは地雷の場所を知っていた?
次にレナですが、地雷を踏まずに逃げ切ることに成功しています。
事前に地雷の場所や歩数を教えられていたということは考えにくいため、運がよかったか、地雷の場所を知っていたか、のどちらかになると思います。
運がよかったという線を考えてもつまらないため、地雷の場所を知っていたという前提で考えてみます。1話で予想した部屋に倒れた死体は侵入者という仮説と合わせると、レナは軍事施設関連の人物、あるいはセキュリティとして働いていた人物、という仮説が生まれます。
となると、監禁主とレナは顔見知りだった可能性が生まれていきます。
ハンナの記憶は写真の中の世界
1話で考察した通り、ハンナはレナとマティアスの子どもの可能性があり、その説は捨てきれませんが、そうでなかった場合は、ハンナに本物のレナの写真を見せていたと思います。
マティアスを叔父ちゃんと呼ぶことや、エッフェル塔に行った話を嘘でないと仮定すると、写真や映像を見たのではないでしょうか?
ハンナが朝日を見た時のリアクションは、はじめてに近いものだったため、映された記憶のようにお花畑に行った事実はないはずです。そう考えると、夜寝る前の読み聞かせがポイントになるはずです。
ハンナはエッフェル塔やおじいちゃんの写真や動画を本物のレナから見せてもらったのではないでしょうか?そして寝る前の読み聞かせで、それらの話を何度も聞き、夢の中に出てきたそれらを現実に見たと錯覚しているのだと思います。
ハンナは幼かったため、本物のレナと今のレナが入れ替わった時に気づかなかった、あるいは気づかないふりをしたことで、レナをレナとして認識している気がします。
割れたガラスの使い道とは
ハンナがレナに手渡したガラス片は、自殺するためか、逃走するためのものだと思いますが、まだ意図が読めずにいます。
監禁主の指示に従っているというのは、概ね間違いないと思うのですが、レナが自分の意思でガラス片を使う必要があり、その状況に持っていくような手段が思い浮かばずにいます。
入院したとき用に暗示をしているとも考えにくいですし。。。
強いてあげるとすれば、レナが自己防衛のため、精神状態が異常であるということを表現するために使用するくらいでしょうか。
汚れなき子2話のあらすじと感想・考察・見どころまとめ
- 1話の振り返り
- 監禁場所から逃げ出したレナは、車に轢かれ、大学病院に搬送される
- レナに連れ添った娘のハンナが異常な家庭環境について証言する
- 13年前に失踪したレナの特徴と一致するも人違いと分かる
- しかし、ハンナを見たベック夫妻は幼い時のレナそっくりだと証言する
- ハンナはマティアスをおじいちゃんと呼ぶ
- 2話のあらすじ
- 13年前の事件の手掛かりである自称レナは、何かに怯えており有益な証言が得られない
- 担当刑事のアイダは、13年前の事件を担当したゲルト捜査官の協力を仰ぐ
- ハンナ失踪事件、ベック夫妻とハンナの血縁関係を並行して調査する
- マティアスはハンナを引き取り育てようと決意するが、児童施設に送られるハンナを見て動揺する
- 見どころ
- 様々な方向に延びる伏線の中から、真相に迫るものとミスリードの見分けがポイント
- 役者の演技が素晴らしく、表情や仕草から様々なことを推測してしまう
- 怪しいと思えば全てが怪しく見え、普通だと思えばハンナ以外は全て普通に見える
- その中で今後の展開を予想していくのが面白い
- 感想と考察
- 監禁されていた家は軍事施設の跡地にあり、無数の地雷が埋められていた
- 歩数を数えるのは、地雷を避けるためであり、ハンナもそのことを知っている
- レナは地雷の場所を知っており、軍事施設関係者やセキュリティとして働いていたかもしれない
- ハンナは、過去に本物のレナの写真や動画を見ていた可能性がある
- レナから思い出話を何度も聞かされたことで、現実と記憶を混同しているかもしれない
- ハンナがレナに渡したガラス片の意図は不明である