今回は『チ』19話のあらすじや感想、考察、見どころなどを解説していきます。
20年という月日を感じるエピソードで、なんというか虚しさがこみあげてくるような感覚になりました。。。
そんな、19話の感想・考察をまとめていきます。
チ19話のあらすじ・登場人物・見どころ
まずは、前回までの流れや19話のあらすじを整理した上で、見どころをご紹介していきます。
- これまでの振り返り
- 18話の主な登場人物
- 18話のあらすじ
- 20年の歳月と新たな物語の始まり
これまでの振り返り
異端審問所から本を奪うことに成功したシュミットたちは、補給のため廃村に向かう。運悪くアントニの私兵団と鉢合わせしたため、民家に本を隠し一時退却することに。ドゥルーヴと交渉していたアントニは、シュミットたちを追跡しないことを決める。
翌日、ドゥルーヴに騙され廃村に連れていかれたドゥラカは、シュミットたちが隠した本を見つけ、その内容に驚愕する。ドゥラカが本を読み終えた頃、アントニが廃村にやってきて売られたことを察する。
手に持っていた本をアントニに奪われそうになったところで、シュミットたちが現れアントニたちを退ける。シュミットがドゥラカに本を渡すよう迫ると、ドゥラカは本を燃やす賭けに出る。
シュミットはドゥラカの本を覚えているという言葉を信じ、組織長のところへ連れていくことを決める。シュミットとドゥラカはお互いを知るために、神や宗教について意見をぶつけ合う。双方平行線のまま、一同は組織長であるヨレンタの元に辿り着く。
19話の主な登場人物
地動説派
・ヨレンタ
異端審問官のシモンによって逃がされた後、紆余曲折を経て異端解放戦線の組織長となる。
移動民族
・ドゥラカ
お金を稼ぐことを信念とし、地動説の本を稼ぐチャンスと捉え、強引にシュミットたちと同行するチャンスを得る。
司教側
・ダミアン
グラスとオクジーに異端の輸送を依頼した人物。20年後には司教になっており、ノヴァクの支援をしていた。
・ノヴァク
地動説事件を解決したものの、ヨレンタがいなくなったため、異端審問官を辞めている。
・アッシュ
若い異端審問官。教皇直属であるため、上の役職であるダミアン司教の指示に従う必要はなく、それなりの地位にいる。
19話のあらすじ
ヨレンタと話す機会を手にしたドゥラカだったが、ヨレンタからは歓迎されず警戒されることに。ドゥラカの話を聞いたヨレンタは、地動説への想いについて話しだす。

活発化する反正統派の勢いに危機感を覚えているアッシュは、ダミアンの提案に苛立ちを感じていた。ダミアン自身、若いころ同じような考えを持っていたため、一概に否定することはできずにいた。


地動説に関する書籍を見つけたアッシュが、宇宙論に詳しい人物について尋ねると、ノヴァクの存在を知らされる。

20年の歳月と新たな物語の始まり
20年前とは雰囲気も価値観も変わったヨレンタを見ていると虚しい気持ちになります。
決して、凄く嫌な奴になったというわけではありません。ただ、昔のようなヨレンタの姿が見られない寂しさがありました。20年という歳月はそれだけ長く、当たり前と言えば当たり前と言えるでしょう。
想像できないような苦労があり、それを乗り越えるために仕方なく今のヨレンタになったのだと感じる場面が節々にあり、見えない苦難を思うと何とも言えない気持ちになります。
久しぶりに友人に再開した嬉しさと、昔とは変わってしまった悲しさ、それが本人の意思ではなく、第三者の悪意によって強制されたと思えるからこそ、虚しい気持ちになったのだと思います。
19話では、そんなヨレンタの変化を感じつつ、新たな物語の幕開けを感じさせてくれる展開が待っています。
チ19話の感想と考察
ここからは、19話を見た感想や考察をまとめていきます。一部ネタバレが含まれるのでご注意ください。
- ぜんぜん違ったw
- アッシュはバッドエンドになりそう
- ノヴァクは報われて欲しい
- やはりドゥラカは賢いがヨレンタの大人な一面も
- ヨレンタの意図はまだ読み切れない
ぜんぜん違ったw
まずドゥラカですが、ここだけはある程度イメージ通りの展開でしたが、おそらく多くの人が予想していたものだと思うので、当たったというのもおこがましい気がします。
一方で、ノヴァクやヨレンタが組織長になった背景は完全に外しました。
20年という歳月は長く、教授の話を聞くために井戸に潜り込んだり、オクジーに文字の奇跡を語っていたヨレンタの姿はなく、生き延びるため人を殺し、自分の名前で論文を発表するという夢を断たれたヨレンタの復讐劇でした。
今の時点では、組織長になれた経緯は全く想像できないため、次の展開を待ちたいと思います。また、おそらくクラボフスキとは出会っているはずなので、どんな会話がなされたかも楽しみにしていたいと思います。
次にノヴァクですが、想像の真逆で廃人になっていました。アントニの影響力は想像以上に高く、ノヴァクも疑えるような精神状態ではなかったのだと思います。
アッシュはバッドエンドになりそう
久しぶりに異端審問官らしい異端審問官を見た気がしました!
正義感も強く、正統派を信じる心や信徒を想う気持ちに嘘もなく、良くも悪くも純粋さを感じました。
あの若さでそれなりの地位についているため頭も良いと思いますが、最後まで生き延びるようなことはないイメージが湧いてしまいます。
容赦のなさが拷問シーンに描かれていましたが、これまでのチの傾向を踏まえると、因果応報という言葉がピッタリくるような最期を向かる気がしてなりません。

ノヴァクは報われて欲しい
ノヴァクは異端審問官であり、ラファウやバデーニ、オクジーの処刑のきっかけを作った敵側の人間ではありますが、最期には報われて欲しいです。
正直、このままいくと異端解放戦線を追い詰め、組織長がヨレンタだと気づいた時には、立ち直れなくなり、自殺しそうな最後が見えています。。。
ノヴァクにはノヴァクの正義があり、共感できる部分もあったため、なんとか良い方向で人生を終えてほしいです。
やはりドゥラカは賢いがヨレンタの大人な一面も
ヨレンタとドゥラカの言い合いのなかで、ドゥラカは賢いと思う反面、少し子供のような印象を受けてしまいました。
聞いている時は、なかなか嫌なところを突くな~と思っていましたが、終わってみると記憶に残るようなセリフはなく、ヨレンタが大人の対応をしているうちに終わったという感覚でした。
ドゥラカは0か100かでしか物事を判断できず、他者を理解する姿勢や自分の考えが間違っているかもしれないという発想に乏しい気がします。これまでは、ドゥラカの優秀さが目立っていましたが、ヨレンタが成長していく伸びしろが見えたように思います。
ヨレンタの意図はまだ読み切れない
ヨレンタもバデーニと同じく、感動を伝えることの重要性を説いていました。
頭で考えるのではなく、心を動かされることが、世界の常識を変える一歩であり、第三章におけるチのテーマになっているのかもしれません。
オクジーの書いた本を広めるには、活版技術の他に、販路と識字率という問題が立ちはだかります。販路は教会正統派と争っていたグループを頼るため何とかなる気がしますが、識字率の問題は簡単には解消されないはずです。
語り部のような人物は正統派が許さないでしょうし、字を読むことができない人をないがしろにしてしまっては、世界を変えることはできないはずです。
この課題の解決方法こそが、チという物語の完結につながると思いますが、今はまだ想像するのも難しいので、もう少し情報がアップデートされるのを待ちたいと思います。
最後に
やっぱり 文字は奇蹟ですね
と言った時のヨレンタの表情がとても印象的でした。といっても直接表情は映されず声色と後ろ姿だけでしたが、戻れない昔を懐かしむような、オクジーと久しぶりに再会できたような、そんな何とも言えない感情が見えました。
立ち上がり、ドゥラカに話しかける時には今のヨレンタに戻ったのも虚しく、本当に一瞬だけ組織長ではない、ヨレンタ自身の感情が見えた気がしました。
チ19話のあらすじと感想・考察・見どころまとめ
- これまでの振り返り
- シュミットたちは、異端審問所から本を奪取し廃村へ
- アントニの私兵団と遭遇したため、本を隠して一時退却
- ドゥラカがその本を発見し、内容に驚愕
- シュミットに返すよう迫られるも、本を燃やすという賭けに出る
- シュミットはドゥラカを組織長の元へ連れて行くことに
- 19話の主な登場人物
- ヨレンタ:異端解放戦線の組織長。
- ドゥラカ:地動説の本で稼ぐことを目指す
- ダミアン:司教でノヴァクの支援者
- ノヴァク:異端審問官を辞めた
- アッシュ:若い異端審問官
- 19話のあらすじ
- ドゥラカはヨレンタに警戒される
- ヨレンタはドゥラカに地動説への想いを語る
- アッシュは反正統派の勢力拡大に危機感を抱く
- アッシュはノヴァクの存在を知る
- 19話の見どころ
- 20年の歳月によるヨレンタの変化
- 新たな物語の始まり
- 感想と考察
- ドゥラカは想定通りだが、ヨレンタとノヴァクの20年は予想外
- 廃人のようになったノヴァクはなんとか報われて欲しい
- アッシュはバッドエンドを迎えそう
- ドゥラカは子供っぽさはこれからの伸びしろであり、ヨレンタの大人な一面が際立った
- オクジーの本を広めるには識字率の問題を解決する必要がある
- ヨレンタの狙いはまだ図りかねている
- 文字の奇蹟を再確認したヨレンタの一瞬の表情が印象的
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