天久鷹央の推理カルテのエピソード2を見ましたが、最高に楽しかったです!!
1話の伏線がしっかりと活かされており、チェーホフの銃ってこういうことだよなとしみじみ思いました。アニメで描かれていること全てに意味があり、意図された配置になっているのだろうと思うと、今後の話に期待が膨らみます。
そう考えると、正確に表示される日時もどこかで意味を持つようになるのかもしれません。
2話では青い血の謎とティラノサウルスに嚙み千切られた理由が明かされます。その内容や犯人の追い詰め方もファンタジーとリアルが混在しており、みどころ満載でした。
少し気になって調べてみたら、前編・後編形式となっている1話と2話は、アニメ化のために、作者の知念実希人先生が書き下ろした完全新作エピソードとのことでした。どおりで、1話の感想でも書いた通り、キレイにまとまっているはずです。
そんな天久鷹央の推理カルテ2話のあらすじや感想をネタバレありで振り返っていきます。
天久鷹央の推理カルテ1話のネタバレ・あらすじ・感想はこちら
天久鷹央の推理カルテ3話のネタバレ・あらすじ・感想はこちら
天久鷹央の推理カルテ2話のネタバレありのあらすじと登場人物
2話の主な登場人物と1話の振り返りをした後、ネタバレありでエピソード2を振り返っていきます。
- 2話の主な登場人物
- 前回の振り返り
- 2話のネタバレありのあらすじ
2話の主な登場人物
天医会総合病院
・天久鷹央(あめくたかお CV:佐倉綾音)
主人公。天医会総合病院の副院長であり、統括診断部の部長。好奇心旺盛で気になることは調べないと気が済まない。叔父である天久大鷲に事件への介入を止められるも、無視して首を突っ込むことに。
・小鳥遊優(たかなしゆう CV:小野賢章)
統括診断部で鷹央の下で働く内科医。”小鳥が遊ぶ”と書いて”たかなし”と読むため、鷹央の下で働くことになり、鷹がいて遊べなくなった、というシャレで、愛称は”ことり先生”。鷹央に振り回される形で、さまざまなことを手伝っている。
・鴻ノ池舞(こうのいけまい CV:石見舞菜香)
天医会総合病院に勤める1年目の研修医。社交的でコミュニケーション能力が高く、先輩の懐に入るのが上手い。小鳥遊先生のことをことり先生と呼ぶことは断られる。
・天久真鶴(あめくまづる CV: 水樹奈々)
天医会総合病院の事務長で、鷹央の姉。自由奔放な鷹央を心配し、母のような一面も見せる。
警察
・成瀬隆哉(なるせりゅうや CV:諏訪部順一)
田無署の刑事。鷹央が事件に関わってくることを嫌っている。
・桜井公康(さくらいきみやす CV: 平田広明)
警視庁捜査一課の刑事。鷹央と交渉するなど、事件解決のために柔軟な姿勢を見せている。
事件関係者
・熊手公介(くまでこうすけ)
被害者で23歳のチンピラ。3年前に傷害事件を起こしており、暴力団関係の事務所に出入りしている。
・蜂須賀(はちすか)
蜂須賀クリニックの院長。熊手を発見した人に頼られ、救急要請をし心臓マッサージを行う。
前回の振り返り
仕事が終わり、ジュラシックパークの映画をみたことがないという小鳥遊(ことり)と、勉強会と称して映画鑑賞をしようとしているところに、左足を食いちぎられ、血液が青色の急患が運ばれてくる。
すぐに死亡が確認され警察に引き渡すことになるが、鷹央は事件が気になり独自に調べることに。患者の症状や現場の状況から、左足を食いちぎった犯人はティラノサウルスであると断言する。
2話のネタバレありのあらすじ
鑑識の結果、ティラノサウルスの模型を使って左足が切断されたことが分かると、見返りを求めるように鷹央は患者や通報時の状況説明を桜井に要求する。

暴力団の事務所に出入りし、傷害で実刑判決を受けたこともある23歳のチンピラ(熊手)が被害者。
ティラノサウルスの骨格標本の組み立て中、雨が降り作業を中断したものの、標本の様子が気になり戻ってきた現場監督が第一発見者。評判の良いクリニックに駆け込み助けを求めると、院長の蜂須賀は救急要請を行い、すぐに心臓マッサージを開始した。と状況説明を受ける。
22時をまわろうかという時間であったが、鷹央は気にせず蜂須賀を訪ね、呪文のような言葉を話すと。蜂須賀は熱帯魚…?と当惑する。桜井や成瀬が到着すると、犯人は博物館に大きな証拠を残しているため、明日調べるよう伝える。
成瀬に鎌をかける形で、博物館の裏口の鍵が壊されたことを知った鷹央は、博物館の中でメチレンブルーがこぼれた跡を見て犯人を確信。蜂須賀が現れると、鷹央の推理ショーが始まる。

見事なまでに推理され、言い逃れもできないと悟ると、最後のあがきで鷹央に殴り掛かる。しかし、ことりが学生時代に習った空手を活かして鷹央を守る。

病院屋上に建てた自宅に戻り小鳥遊(ことり)とジュラシックパークを見ようとすると、姉の真鶴が待ち構えており、小言をいわれ叱られる。
2話で解決した事件の詳細
被害者の特徴と背景
・左足が獣に食いちぎられたように切断されている
→左足に負った銃創を隠すため
・被害者の血液が青くなっている
→メトヘモグロビン血症によるもの
メモ:メトヘモグロビン血症とは
血液中のヘモグロビンが酸化して発症する。
酸素の運搬能力が低下することで、呼吸困難に陥ってしまう。
蜂須賀がやろうとしたように、メチレンブルーを使用すれば快方に向かう。
天久鷹央の推理カルテ2話のネタバレと感想
2話も引き続き面白く、1話以上に最高でした!
3話目以降のハードルが上がってしまいましたが、ものすごく惹かれる作品なのは間違いなく、このまま面白さをキープしていって欲しいです。
それでは、2話で気になったことを深掘りながら感想を書いていきます。
- 1話の演出すべてに意味があった
- 蜂須賀が怪しいと思ったタイミングはいつなのか
- 理詰めをしていく鷹央はかっこいい
- 蜂須賀に罪を認めさせる流れも丁寧
- 鴻ノ池の出番が少なく真鶴はいいキャラ
- 細かな日時にはどういう意味があるのか
- 事件の時系列メモ
1話の演出すべてに意味があった
1話で演出された
- ティラノサウルス展のチラシ
- 成瀬の4課が来て忙しいというセリフ
- PCに映された練馬区の銃撃事件のニュースタイトル
これらすべてに意味がありました!
これで3話以降は、すべてのシーンを真剣にみる必要がでてきたため、気楽に見れない嬉しい悲鳴を上げています。
蜂須賀が怪しいと思ったタイミングはいつなのか
推理ショーをするときに、血液が青くなるのは珍しくないという旨の発言があったので、おそらく青い血液を見た時に、メトヘモグロビン血症には気づいていたんだと思います。
そして、ワニや狼のような人の足を食いちぎれる動物の脱走がないことを確認し、ティラノサウルス展のことを思い出した時点で、左足を切断したものがティラノサウルスの標本であることに辿りついたのだと思います。
つまりこの時点で、誰が・どんな理由で、以外はほぼ解けていたことになりますね。。。
頭が良すぎますw
そう考えると、桜井から通報時の状況を聞いた時点で確信に近い状況に至っており、クリニックの配置を目にした時点でほぼ確状態になり、熱帯魚に詳しいことを確かめてダメ押しという感じでしょうか。
理詰めをしていく鷹央はかっこいい
パッと思いつくだけでも、1話も踏まえて次のようなことが分かり、小鳥遊や桜井と会話する中で、随所にヒントが散らばっていたことが分かります。
事象 | 仮説 |
4課が来て忙しい | 暴力団絡みの事件が起きている |
練馬区の銃撃事件 | 抗争の火種がある |
事務所に出入りしていた | 火種の原因 |
普通の病院に行かない | 銃創がある |
メトヘモグロビン血症で慌てた | 裏口の鍵を壊した |
メチレンブルーを知っている | 医療関係者 |
博物館にあると分かる | 魚や熱帯魚に詳しい |
そして、実際の推理は次のように進んでいき、淡々と事実を語りながら、時々見せる子供っぽさが相乗効果となって、よりかっこよく感じさせられました。鷹央らしいキャラ付けがどんどんされていき、より魅力的になっていきます。
血が青い理由はメトヘモグロビン血症→局所麻酔で起こることがある→普通の病院ならすぐに処置できる→被害者は銃で撃たれている→普通の病院には行けない→闇医者の蜂須賀のクリニックを頼る→局所麻酔で発症する→自力で治す方法を考える
→博物館に熱帯魚がたくさんいる→メチレンブルーがあるはず→博物館に向かう→処置が間に合わず亡くなる→銃創を隠す必要がある→手ごろな刃を探す→ティラノサウルスの模型の頭部を見つける→左足を切断する→工事現場に遺棄する
蜂須賀に罪を認めさせる流れも丁寧
よくある推理もので投げ出しがちな、犯人が犯行を認めるまでの流れもきれいでした。
他の推理ものを見ている感覚で、すごいけど、実際このレベルだったら言い逃れできるよな~と思っていると、見事に蜂須賀が言い逃れをはじめます。
そこから殺人を認めさせる流れもきれいで、窃盗や不法侵入を使ってクリニックの捜索を行い、殺人の証拠を見つけるというリアリティがあったように思います。
鴻ノ池の出番が少なく真鶴はいいキャラ
個人的に鴻ノ池の出番がもう少しあっても良かったなと思います。
ほぼ24時間で事件を解決してしまっているので仕方ないと言えば仕方ないですが、1話であり主要キャラの1人でもあると思うので、3話以降の活躍を期待したいです。
真鶴も良いキャラしていました。あのふてぶてしい鷹央が唯一反論できない相手のようで、一気に日常に戻される感じが良かったです。
細かな日時にはどういう意味があるのか
1話から気になっていますが、西暦や分単位の表示が多く、日時がすごく細かく演出されています。
今回も8月24日(土)21時17分にファミレスでティラノサウルスの歯と切断面の一致が見られたという会話が始まったのが描写されています。蜂須賀医師の自宅前での鷹央と小鳥遊の会話で推測できる内容でもあるため、どこかで意味を持つかもしれないと思っています。
単なるリアリティかもしれませんが、何かにつながる可能性を信じ、注視していこうと思います。
事件の時系列メモ
今回から日時が強調されたシーンを中心に、事件発生や解決の時系列をメモでまとめていきます。
・青い血と竜の牙事件
改めて振り返るとめちゃくちゃ早いです。
日時 | 起こったこと |
2024年8月23日(金)17時41分ごろ | 鷹央登場 |
2024年8月23日(金)18時00分ごろ | 熊手搬送 |
2024年8月24日(土)19時14分 | 鷹央・ことり現場付近到着 |
2024年8月24日(土)21時17分 | ファミレスで会話 |
2024年8月24日(土)22時00分ごろ | 蜂須賀と会話 |
2024年8月24日(土)–時–分ごろ | 蜂須賀を逮捕 |
天久鷹央の推理カルテ2話のネタバレと総括
1話・2話同時配信だった理由がわかる、すばらしい展開でした。
次回の3話はおそらく1話完結みたいですので、どのような展開になるのか、1つ目の事件と同じような満足度があるのか、注目していきたいと思います!
【天久鷹央の推理カルテ2話のあらすじ】
- 鑑識の結果、ティラノサウルスの模型が使われたことが判明
- 桜井から被害者の情報や病院搬送されるまでの流れを聞き出す
- 蜂須賀クリニックの場所と院長が熱帯魚に詳しいことで犯人と確認
- 青い血はメトヘモグロビン血症が原因
- ティラノサウルスの牙は銃創を隠すため
- 犯人の蜂須賀は闇医者を隠したかった
- 事件は短時間で解決し自宅で映画を見ようとするが姉に叱られる
【天久鷹央の推理カルテ2話の感想】
- 1話の伏線がしっかりと活かされており最高
- 事件解決までの展開が非常にスピーディーだった
- 鷹央の推理力とキャラクター性が際立っている
- 犯人を追い詰める過程が丁寧で、リアリティがある
- 細かな日時表示がなんだか気になる
- 鴻ノ池の出番が少なく少し残念だった
- 1話・2話同時配信の理由に納得の面白い展開
【天久鷹央の推理カルテのあらすじ・感想・ネタバレ一覧】