今回は『天久鷹央の推理カルテ』4話の火焔の凶器(かえんのきょうき)のあらすじや感想、考察、見どころなどを解説していきます。
現実世界でも2週間ぶりの放送で待ちに待ったという感覚でしたが、物語の中も季節は進み10月中旬になっていました。前回が8月末だったので、2か月弱経過したことになります。
前半はこれまでの振り返りやあらすじ、見どころなど、ネタバレNG/OK関係なく楽しめる内容となっていますが、感想や考察には一部ネタバレが含まれますのでご注意ください。
それで、天久鷹央の推理カルテ4話のあらすじや感想をまとめていきます。
天久鷹央の推理カルテ4話のあらすじ・登場人物・見どころ
まずは3話までの振り返りや4話の登場人物を整理した上で、あらすじと見どころをご紹介していきます。
- これまでの振り返り
- 4話の主な登場人物
- 4話のあらすじ
- 本編が壮大な伏線に
これまでの振り返り
統括診断部の部長として、難しい症状の患者の診断を易々とつけてしまう天久鷹央。部下の小鳥遊(愛称はことり)を連れまわし、面白い事件を見つけては首を突っ込み解決していた。
左足を切断され血液が青く変色した患者が搬送されてきた青い血と竜の牙事件では、ティラノサウルスの骨格標本による切断で、青い血液はメトヘモグロビン血症が原因と診断した。
そこから数日後、呪いのビデオを見て自殺未遂となった双子の女子高校は、強い光刺激とストレスによって発症したてんかん発作が原因であり、無意識に歩いてしまう歩行自動症によって自殺未遂につながったと診断した。
院長である叔父や事務局長の姉、精神科の部長、顔見知りの刑事など、忠告をくれる人に囲まれているものの、知的好奇心に勝てない鷹央は、満足するまで調査を続けてしまう。
4話の主な登場人物
天医会総合病院
・天久鷹央(あめくたかお CV:佐倉綾音)
主人公。天医会総合病院の副院長であり、統括診断部の部長。好奇心旺盛で気になることは調べないと気が済まない。今回は呪いの相談を受けることに。
・小鳥遊優(たかなしゆう CV:小野賢章)
統括診断部で鷹央の下で働く内科医。愛称は”ことり先生”。鷹央に振り回される形で、さまざまなことを手伝っている。鷹央を尊敬しており、姉の真鶴のことが気になっている?
・墨田淳子(すみだじゅんこ CV: 沢城みゆき)
天医会総合病院の精神科部長で、鷹央の元指導医。鷹央が研修医の時、墨田に無断で患者の治療内容を変更したため、精神科を出禁にした。
事件関係者
・室田宗治(むろたむねはる)
翠明大学日本史学科の教授。平安時代の陰陽師に詳しく、蘆屋道満(あしやどうまん)の研究を行う。道満の血縁者、もしくは弟子である蘆屋炎蔵(あしやえんぞう)の墓を見つけ調査することに。
・倉本葵(くらもとあおい)
帝都大学日本史学講座の准教授。室田と共に蘆屋炎蔵(あしやえんぞう)の墓を調査する。
・碇(いかり)
帝都大学の教授。室田と共に蘆屋炎蔵(あしやえんぞう)の墓を調査する。
4話のあらすじ
蘆屋炎蔵(あしやえんぞう)の墓を調査した、室田教授・倉本准教授・碇教授の3人。
ミイラとして残っていた炎蔵の遺体を見て、歴史的発見をしたと喜んだのも束の間、炎蔵の呪いに苦しむことに。
天久鷹央の噂を聞いた室田教授は、鷹央と小鳥遊を自宅に招き、炎蔵の墓のことや呪いについて相談することに。
本編が壮大な伏線に
オープニングが始まる前、第4話は衝撃的な映像から始まります!
そこから遡ること約1週間前。室田教授に呼ばれた鷹央と小鳥遊は、いつものように正体不明の病を診断していきます。正直いうと、今回の話は少し物足りないな~っと思いながら見ていましたが、最後の最後に一番大きな盛り上がりがきました!!
というのも、室田教授や碇教授の落ちは割と早い段階で予想できるため、最後の方は流すように見てしまっていました。。。物語の展開を見ながら、1.2話がめちゃくちゃよかっただけに、この作品は前後編のボリュームがある話だけを抽出してアニメ化した方がいいのでは?と考えごとをしていました。
しかし、最後の最後にどういうこと!?あのシーンは伏線?と思えるような展開になります。これから見る方には、ぜひ最後まで集中力を切らさず見ていただきたいです。
天久鷹央の推理カルテ4話の感想と考察
それでは、4話の感想や考察をしていきます。この先は一部ネタバレが含まれますので、ご注意ください。ネタバレを気にしない方は見どころの詳細が分かるので、本編をより楽しめると思います!
- 本編の診断は予想がついた
- 鷹央と墨田の連携が熱かった
- 倉本准教授のタバコとマッチは伏線?
- 蘆屋炎蔵の資料を求めた理由とは
- 事件の時系列メモ
本編の診断は予想がついた
正直、今回の病気は洞窟の回想シーンが流れたあたりで想像できました。
作画から分かるように、どう見てもカビや菌が大量発生していそうな空間に、マスクもせず足を踏み入れていたので、何かしらの菌を吸い込んでしまったことが原因であり、倉本准教授が無事だったことから、性別や免疫力が関係していそうだと予測できました。
ですので、中盤以降は出来レースを見ている気分になり、どんでん返しを期待しましたが、そのまま予定通りに進んでしまい拍子抜けでした。
前回の3話もそうですが、鷹央があまりにも簡単に診断をくだしてしまうので、数話かけて解決していくような物語が中心になると嬉しいですし、今回がまさにそうなったので見終わった時には、一気に満足度が高まりました。
鷹央と墨田の連携が熱かった
少し拍子抜けだった4話の本編部分ですが、鷹央と墨田先生の連携は熱かったです!
(鷹央は何とも思ってない気もしますが、)仲の悪い二人であっても医師としての能力を認め合っているからこそ、患者のために協力するというのは、ベタですが見ていてテンションが上がります。
医療保護入院に必要な精神保健指定医に該当するのが墨田先生しかいなかったという可能性もありますが、こまかいことは気にしないようにしますw
あとなぜか分からないですが、墨田先生がお気に入りのキャラになっているので、活躍してくれると純粋にうれしいです。
倉本准教授のタバコとマッチは伏線?
蛇足のように描写された倉本准教授と小鳥遊の会話も、終わってみれば伏線になっているのかもしれません。
人体発火の原因として素人が思いつくのは、静電気が原因というものですが、発火時の服装は静電気とは関係なさそうなので、違う気がしています。
そうなると、映し出された電気ストーブ、吸っていたタバコ、火つけにつかったマッチ、このあたりが発火の原因となっているのかもしれません。
ただ、4話ではモブキャラとして登場した蘆屋の当主でしたが、彼が蘆屋炎蔵の呪いという伝承を守るため、意図的に発火させるように動いたという可能性もあり、その辺は次で詳しく見ていきましょう。
蘆屋炎蔵の資料を求めた理由とは
天久鷹央が蘆屋炎蔵の資料を依頼し、倉本准教授が送付したという会話もありました。これまでの天久鷹央の推理カルテを振り返って考えても、この会話がマメ知識ということはないと思うので、今回の人体発火に関連しているはずです。
蘆屋炎蔵に呪われた者は炎で焼き尽くされた
最後のシーンで、鷹央が呟くように放ったセリフですが、呪いと自然発火がたまたま重なるというのも、考えにくいと思います。
そうなると、ストーブ・タバコ・マッチを使った人為的な人体発火であり、蘆屋炎蔵の呪いという伝承を守るため、現蘆谷家当主が起こした事件だと考えるのが自然な気がします。
ただ、鷹央が炎蔵の資料を求めたのと時系列が合わなくなるため、そう単純でもない気がしてきて。。。
と考えているとループしてしまいますw
もう一人のモブキャラであり名前も出てこなかった室田教授の助手が関係している可能性もあり、僕が気づけなかった何かに気づいた鷹央が違和感の正体を確認するため、蘆屋炎蔵の資料を取り寄せたのだと思っています。
事件の時系列メモ
4話は1日もたたず解決ですw
・青い血と竜の牙事件
日時 | 起こったこと |
2024年8月23日(金)17時41分ごろ | 鷹央登場 |
2024年8月23日(金)18時00分ごろ | 熊手搬送 |
2024年8月24日(土)19時14分 | 鷹央・ことり現場付近到着 |
2024年8月24日(土)21時17分 | ファミレスで会話 |
2024年8月24日(土)22時00分ごろ | 蜂須賀と会話 |
2024年8月24日(土)23時~0時ごろ | 蜂須賀を逮捕 |
・閃光の中へ事件
日時 | 起こったこと |
2024年8月26日(月)夕方ごろ | 真冬が線路に落ちる |
2024年8月27日(火)お昼ごろ | 真夏から統括診断部に相談がある |
2024年8月27日(火)お昼~夕方ごろ | 真冬に改めて話を聞く |
2024年8月28日(火)夜 | 真夏が緊急搬送される |
2024年8月28日(火)夜 | てんかんと診断する |
・火焔の凶器事件
日時 | 起こったこと |
2024年10月19日(土)お昼ごろ | 室田教授の話を聞く |
2024年10月19日(土)16時40分 | 小鳥遊・倉本准教授を連れ洞窟へ向かう |
2024年10月19日(土)夕方~夜ごろ | 洞窟の検査→クリプトコッカスを確認 |
2024年10月19日(土)夜 | 墨田先生と碇教授を訪ね医療保護入院に |
10月28日(月)に次の事件へとつながる
火焔の凶器の事件と診断の解説
4話である火焔の凶器で明かされた事件の全貌と鷹央の診断を振り返っておきましょう。鷹央先生の考察は、僕なりに調べたもので補完しているため勘違いしているところもあるかもしれません。
- 事件の概要
- 天久鷹央の推理
事件の概要
・呪いについて相談があった背景
蘆屋道満の研究する中で、血縁もしくは弟子である蘆屋炎蔵の墓を発見した研究チームのうち、室田教授と碇教授が呪いと思われる病に侵された。
・被害者の状況
室田教授は原因不明の咳が続き、かかりつけ医の薬を飲むも悪化したため呪いを疑った。碇教授は殺すという幻聴が続き、呪いを確信していた。
・病の原因
蘆屋炎蔵の墓は1000年間封印された洞窟のなかであり、細菌が繁殖するのに適した環境だった。繁殖していたクリプトコッカスというカビの一種が原因となっていた。
天久鷹央の推理
鷹央のつぶやきを元に、推理を考えてみると次のようになります!
- 酸素供給が必要なほどのひどいせき込みと微熱が2週間続く
- もともと肺気腫を患っており、呼吸器感染症になりやすい
室田教授の症状から呼吸器系の問題が生じていることは明らか。
- 嘔吐と幻聴が続いている
- 腫瘍性の大腸炎を患っており免疫抑制剤を飲んでいた
2人に共通していることは免疫力が下がっていること。さらに、蘆屋炎蔵の墓が1000年間閉ざされていたという状況を踏まえると、カビや菌が繁殖しやすい環境だったと考えられる。
そこから逆算して考えると、室田教授を肺感染症・碇教授を髄膜炎と仮定すると、クリプトコッカス症である可能性がある。その場合、碇教授が一刻を争う可能性がある。実際に蘆屋炎蔵の墓をクリプトコッカスが繁殖していたことで確信した。
天久鷹央の推理カルテ4話のあらすじと感想・考察・見どころまとめ
- これまでの振り返り
- 天久鷹央は統括診断部の部長として、難しい症状の患者の診断を容易につけてしまう
- 部下の小鳥遊(愛称:ことり)を連れ、面白い事件を見つけては首を突っ込む
- 過去には、左足を切断され血液が青く変色した事件や、呪いのビデオによる自殺未遂を解決
- 主な登場人物
- 天久鷹央(あめくたかお):天医会総合病院の副院長であり、統括診断部の部長。好奇心旺盛
- 小鳥遊優(たかなしゆう):統括診断部で鷹央の下で働く内科医。愛称は”ことり先生”
- 墨田淳子(すみだじゅんこ):天医会総合病院の精神科部長で、鷹央の元指導医
- 室田宗治(むろたむねはる):翠明大学日本史学科の教授。蘆屋道満の研究をしている
- 倉本葵(くらもとあおい):帝都大学日本史学講座の准教授。室田と共に蘆屋炎蔵の墓を調査する
- 碇(いかり):帝都大学の教授。室田と共に蘆屋炎蔵の墓を調査する
- 4話のあらすじ
- 室田教授、倉本准教授、碇教授のチームが蘆屋炎蔵の墓を調査
- ミイラ化した炎蔵の遺体の発見に成功するが、炎蔵の呪いに苦しむことに
- 室田教授は鷹央の噂を聞きつけ相談することに
- 鷹央と小鳥遊は室田教授の自宅へ向かう
- 4話の見どころ
- 4話は衝撃的な映像から始まり、そこから1週間前に遡る構成となっている
- 室田教授や碇教授の落ちは比較的早い段階で予想できるが、最後の展開が重要
- そこにつながる伏線と思われる場面があるため、最後まで集中して見る必要がある
- 4話本編の推しポイントは鷹央と墨田の連携
- 感想と考察
- 今回の病気は、洞窟の回想シーンから原因が予想できた
- 鷹央が病気の原因を簡単に診断してしまうため、数話かけて解決する物語の方が好みかも
- 鷹央と墨田が患者のために協力する展開はベタだけど良い
- 倉本准教授のタバコとマッチは人体発火の伏線である可能性が高い
- 蘆屋炎蔵の資料を鷹央が求めた理由が、今回の事件に関連しているはず
- 呪いと自然発火が重なるのは考えにくいため、呪いを再現するための人為的な人体発火だと予想
- 火焔の凶器の事件概要
- 蘆屋炎蔵の墓を発見した研究チームのうち、室田教授と碇教授が呪いと思われる病に侵された
- 室田教授は原因不明の咳、碇教授は殺すという幻聴に苦しんだ
- 病気の原因は、蘆屋炎蔵のミイラがあった洞窟に繁殖していたクリプトコッカスというカビの一種
- 鷹央は2人の症状とミイラがあった墓の状況から、クリプトコッカス症を疑った
- 室田教授は肺感染症、碇教授は髄膜炎と診断された
天久鷹央の推理カルテのあらすじ・感想・考察一覧