今回は『天久鷹央の推理カルテ』5話の紅蓮の呪術師(ぐれんのじゅじゅつし)のあらすじや感想、考察、見どころなどを解説していきます。
蘆屋炎蔵(あしやえんぞう)の呪いはクリプトコッカスというカビの一種が原因かに思われましたが、その約1週間後、倉本准教授が焼死するところから物語が始まります。
4話の冒頭とラストの描写された発火の原因はなんなのか?本当に自然発火なのか?という謎に迫っていきます。
前半はこれまでの振り返りやあらすじ、見どころなど、これから視聴予定のネタバレNGの方にも楽しんでいただきつつ、後半では感想や考察をしていきますのでご注意ください。
それで、天久鷹央の推理カルテ5話のあらすじや感想をまとめていきます。
天久鷹央の推理カルテ4話のあらすじ・登場人物・見どころ
まずは4話までの振り返りや5話の登場人物を整理した上で、あらすじと見どころをご紹介していきます。
- これまでの振り返り
- 5話の主な登場人物
- 5話のあらすじ
- これでこそ天久鷹央の推理カルテ
これまでの振り返り
統括診断部部長の天久鷹央と小鳥遊(愛称はことり)は、病気の診断だけでなく、事件解決までしてしまうという評判を聞きつけた室田教授が、蘆屋炎蔵の呪いについて調査を依頼する。
炎蔵の呪いは古くから言い伝えられ、炎蔵を怒らせると呪い殺されるとされている。
仲間の碇教授や倉本准教授と一緒に、蘆屋炎蔵の墓を見つけた室田教授は、2週間前から原因不明の咳に悩まされ、炎蔵の呪いを疑うことに。また、碇教授は幻聴と嘔吐に悩まされ、炎蔵の呪いと恐れて引きこもってしまった。
事情を聞いた鷹央が調査したところ、クリプトコッカスというカビの一種がそれらの原因であり、呪いの正体が解明されたかに思えた。
5話の主な登場人物
天医会総合病院
・天久鷹央(あめくたかお CV:佐倉綾音)
主人公。天医会総合病院の副院長であり、統括診断部の部長。好奇心旺盛で気になることは調べないと気が済まない。今回は呪いの相談を受けることに。
・小鳥遊優(たかなしゆう CV:小野賢章)
統括診断部で鷹央の下で働く内科医。愛称は”ことり先生”。鷹央に振り回される形で、さまざまなことを手伝っている。呪いの件で頭を悩ませる。
・鴻ノ池舞(こうのいけまい CV:石見舞菜香)
天医会総合病院に勤める1年目の研修医。社交的でコミュニケーション能力が高く、先輩の懐に入るのが上手い。浮かない顔をする小鳥遊を元気づけようとし、事件に巻き込まれることに。
警察
・成瀬隆哉(なるせりゅうや CV:諏訪部順一)
田無署の刑事。鷹央が事件に関わってくることを嫌っている。
・桜井公康(さくらいきみやす CV: 平田広明)
警視庁捜査一課の刑事。鷹央と交渉するなど、事件解決のために柔軟な姿勢を見せている。
事件関係者
・室田宗治(むろたむねはる)
翠明大学日本史学科の教授。平安時代の陰陽師に詳しく、蘆屋道満(あしやどうまん)の研究を行う。道満の血縁者、もしくは弟子である蘆屋炎蔵(あしやえんぞう)の墓を見つけ調査することに。
・倉本葵(くらもとあおい)
帝都大学日本史学講座の准教授。室田と共に蘆屋炎蔵(あしやえんぞう)の墓を調査する。
・碇(いかり)
帝都大学の教授。室田と共に蘆屋炎蔵(あしやえんぞう)の墓を調査する。
・蘆屋雄太(あしやゆうた)
蘆屋炎蔵の末裔で蘆谷家の現当主。墓を調査しにきた鷹央と小鳥遊とひと悶着あった。
5話のあらすじ
クリプトコッカスが原因ということで蘆屋炎蔵の呪い事件は解決されたかに見えたが、終わっていなかった。
約1週間後、部屋でレポートを作成していた倉本准教授が、焼死体として発見される。炎蔵によって呪われた人間は炎に包まれる、という言い伝え通りの悲劇が起こってしまう。
事件を聞きつけ現場に現れた鷹央と小鳥遊は、捜査一課の桜井と共に、火が広がっていない不気味な現場について感想を伝え合い、自然発火の可能性を考える。
呪いの悲劇が繰り返されたことに怒りを覚えた室田教授は、必要な支援は惜しみなくすることを誓う。
これでこそ天久鷹央の推理カルテ
これが天久鷹央の推理カルテだ!
と言わんばかりの5話でした。そうなるよねという想像をしっかり超えてくるため、安易な決めつけをしてしまうと、大きく裏切られることになります。
4話の時もそうでしたが、先の展開が見えたときには次の展開への伏線が張り巡らされており、既定路線を進んでいるようで、思いもよらないような展開が待っています。
これは1話から続いているもので、アニメで描写されるすべての場面、会話に意味があり、無駄なものはほとんどありません!!(数少ない無駄に見えているものも、後々は意味を持つ気がしています。)
4話が伏線になっている描写もあるので、5話からではなく4話から視聴することをおすすめします!
天久鷹央の推理カルテ5話の感想と考察
それでは、5話の感想や考察をしていきます。この先は一部ネタバレが含まれますので、ご注意ください。
- 鴻ノ池先生の活躍はよかった!
- 待ちに待った三部作
- まさかのバッドエンド
- 犯人は誰で自然発火の正体は?
- 事件の時系列メモ
鴻ノ池先生の活躍はよかった!
今回の鴻ノ池さんは大活躍でした!
バイクで登場からの合気道、そして制圧するというカッコいい一面もありましたが、個人的には中盤あたりにあった、小鳥遊先生との会話がよかったです。
落ち込んでいる小鳥遊先生を見て、頑張って元気を出そうとしている姿が魅力的で、自分のキャラを最大限生かした励まし方ですごく良かったです。普段のキャラあってこその立ち回りだと思うので、一気に見直してしまいました。
待ちに待った三部作
まさかの三部作でした!もう最高です!!
考えてみると、5話は人体発火の謎を解き、蘆屋雄太を捕まえる、というゴールが見えていました。そのため、そのまま進んでしまうと少し退屈な印象になるため、発火の謎がどれだけ面白いかにかかっている感じでした。
しかし、この作品にそうした出来レース的な展開はありません。必ずひねってくれます。ですので、内容はどうあれ、三部作になる展開は4話視聴時点で予想したかったな~と少し悔しい思いをしました。
天久鷹央の推理カルテは、1話完結より複数話またぐ方が面白いと思うので、今後もこうした話を期待してしまいます!
まさかのバッドエンド
とはいえ、5話そのものも盛り上がりつつ、悲しくもなる素晴らしいい展開でした。
冒頭、倉本准教授だけでなく碇教授も亡くなってしまい、蘆屋炎蔵の呪いを恨む気持ちが十分に表現され、早く解決してほしいと共感できます。ところが、いつもなら嬉々として謎を解明していく鷹央が不自然なほど静かで、反対にいつもは振り回されるだけの小鳥遊が怒りを覚えます。
蘆屋雄太の逆恨みを買った小鳥遊が事件に巻き込まれ、あっさりと犯人を確保するも、鷹央は静かなまま。。。この時は、自然発火の謎が解けず、犯人はどうでも良いと思っているのかと予想していました。
ともあれ、あとは謎を解いてハッピーエンドに向かう雰囲気でしたが、室田教授が運ばれてきて、鷹央や小鳥遊の目の前で炎に包まれてしまいます。
鷹央と小鳥遊の役割が入れ替わったかのような演出に加え、恐ろしいほど静かな鷹央、蘆屋雄太の不気味な証言、と不気味な展開が続き、今後どうなっていくのかと気になって仕方ありませんでした。
これらすべてが6話への伏線になったので、次回が待ち遠しいです。
犯人は誰で自然発火の正体は?
映像に出てくる頻度とは正反対に、全く目立ったシーンのない室田教授の助手が最有力候補だと思っています。蘆屋雄太が犯人で、室田教授の焼死は仕組んでいたものが上手くいった、という線もありますが、そこまで頭の切れる人物には見えませんでした。
そう考えると、ある程度の知識があり、尺のわりに存在感のない助手が犯人の可能性が高いと思います。鷹央が不気味なほど静かな理由も、単に自然発火の理由が分からないだけでなく、仮説が正しいとすると犯人が相当むごいことをしているからなのかもしれません。
また、犯行手口については分かりませんが、室田教授の体に斑点のような模様が浮かび上がっていたので、それが関係しているのは間違いないでしょう。医療関係の知識を持っている方は、あの描写で原理に気づくのかもしれません。
事件の時系列メモ
5話はそれなりに時間がかかり、本命の自然発火の正体までは辿り着きませんでした。これまでの解決スピードを見ると、どれだけ難しい事件なのかが分かります。
・青い血と竜の牙事件
日時 | 起こったこと |
2024年8月23日(金)17時41分ごろ | 鷹央登場 |
2024年8月23日(金)18時00分ごろ | 熊手搬送 |
2024年8月24日(土)19時14分 | 鷹央・ことり現場付近到着 |
2024年8月24日(土)21時17分 | ファミレスで会話 |
2024年8月24日(土)22時00分ごろ | 蜂須賀と会話 |
2024年8月24日(土)23時~0時ごろ | 蜂須賀を逮捕 |
・閃光の中へ事件
日時 | 起こったこと |
2024年8月26日(月)夕方ごろ | 真冬が線路に落ちる |
2024年8月27日(火)お昼ごろ | 真夏から統括診断部に相談がある |
2024年8月27日(火)お昼~夕方ごろ | 真冬に改めて話を聞く |
2024年8月28日(火)夜 | 真夏が緊急搬送される |
2024年8月28日(火)夜 | てんかんと診断する |
・火焔の凶器事件
日時 | 起こったこと |
2024年10月19日(土)お昼ごろ | 室田教授の話を聞く |
2024年10月19日(土)16時40分 | 小鳥遊・倉本准教授を連れ洞窟へ向かう |
2024年10月19日(土)夕方~夜ごろ | 洞窟の検査→クリプトコッカスを確認 |
2024年10月19日(土)夜 | 墨田先生と碇教授を訪ね医療保護入院に |
・紅蓮の呪術師事件
日時 | 起こったこと |
2024年10月28日(月)深夜 | 倉本准教授が焼死する |
2024年10月29日(火)夕方ごろ | 現場検証中、碇教授が亡くなる |
2024年10月30日(水)夜 | 碇教授の告別式で、死体発火が起こる |
2024年10月31日(木)夜 | 桜井と成瀬が発火時の様子を聞きに来る |
2024年10月31日(木)夜 | 小鳥遊に犯行予告が届き車を爆破される |
2024年10月31日(木)夜 | 蘆屋雄太を罠にかけ捕まえる |
2024年10月31日(木)夜 | 蘆屋雄太を罠にかけ捕まえる |
2024年11月1日(金)夜 | 室田教授が緊急搬送される |
2024年11月1日(金)夜 | 鷹央と小鳥遊の目の前で自然発火が起こる |
紅蓮の呪術師の事件概要と謎
5話である紅蓮の呪術師で明かされた事件の概要と謎を振り返りつつ、6話の完結を期待しましょう。
- 解決した事件
- 6話(炎の終焉)につながる伏線
解決した事件
・事件の概要
小鳥遊先生への脅迫と車への放火。
・加害者
蘆屋雄太
・否認していること
倉本准教授の焼死、碇教授の遺体損壊(発火)は蘆屋炎蔵の呪いと証言。
6話(炎の終焉)につながる伏線
・事件のつながりについて
クリプトコッカスというカビの一種が原因で解決したかに思えた蘆屋炎蔵の呪いだったが、言い伝え通り、炎による死者が出た
・被害者の状況
倉本准教授は蔵でパソコン仕事をしていたところ、突如炎に包まれた。室田教授は嘔吐と体の冷えを訴え緊急搬送されると、治療室の中で突如炎に包まれた。
・発火の原因につながる伏線
電気毛布をかぶった室田教授が寒いと言い続けていた、斑点模様が体に表れていた、この2点が解決の鍵。倉本准教授が使っていた電気ストーブやタバコ、マッチも関係している可能性がある。
天久鷹央の推理カルテ5話のあらすじと感想・考察・見どころまとめ
- これまでの振り返り
- 天久鷹央と小鳥遊は、室田教授から蘆屋炎蔵の呪いについて調査を依頼される
- 室田教授は、蘆屋炎蔵の墓を発見した後、原因不明の咳に悩まされていた
- 碇教授も幻聴と嘔吐に苦しみ、呪いを恐れて引きこもっていた
- 鷹央の調査により、これらの症状の原因はクリプトコッカスというカビの一種であることが判明
- 呪いの正体は解明されたかに思われたが、倉本准教授に悲劇が起こる
- 5話のあらすじ
- クリプトコッカスによる呪いの解決から約1週間、倉本准教授が焼死体で発見される
- 鷹央と小鳥遊は現場を訪れる
- 現場検証をしていた桜井と話し、自然発火の可能性を考慮する
- 呪いの悲劇が繰り返されたことに怒りを感じた室田教授は、必要な支援を惜しまないと誓う
- 5話の見どころ
- これぞ天久鷹央の推理カルテという展開
- 一筋縄ではいかない、既定路線で進まない面白さがひかる
- 4話未視聴の場合は、4話から見ることを推奨
- 感想と考察
- バイクでの登場、合気道、小鳥遊を励ましなど、鴻ノ池先生の魅力が発揮される
- 5話は三部作の中編にあたり、次回6話が完結編
- いつも率先して行動する鷹央が静かで、小鳥遊が積極的に動くという違和感のある演出がなされている
- 鷹央が静かな理由は、自然発火の原因を考えているだけでなく、犯人や手口の残忍さも関係している可能性がある
- 犯人については、目立ったシーンのない室田教授の助手が怪しい
- 室田教授の体に現れた斑点模様と訴えていた寒さが、発火の原因と関係している可能性が高い
- 倉本准教授が使っていた電気ストーブやタバコ、マッチなども関係している可能性がある
- 解決した事件
- 小鳥遊への脅迫と車への放火
- 加害者**:蘆屋雄太
- 未解決の事件
- 倉本准教授の焼死、室田教授の焼死、および碇教授の遺体損壊(発火)
- 蘆屋雄太は、これらの事件への関与を否定し、蘆屋炎蔵の呪いによるものと主張
天久鷹央の推理カルテのあらすじ・感想・考察一覧