【チ。-地球の運動について-】21話のあらすじと感想・考察・見どころ解説～時代は変わる～

今回は『チ』21話のあらすじや感想、考察、見どころなどを解説していきます。

21話はラストに向けて一気に物語が動き始めました！

なんとなくこの後の展開も予想できるようになってきたので、感想・考察パートでまとめていきたいと思います。

いつも通り、前半はネタバレなしでこれまでの振り返りや21話のあらすじ、見どころを整理しつつ、後半では若干のネタバレを含みつつ21話の感想や今後について予想していきます。

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チ21話のあらすじ・登場人物・見どころ

まずは、前回までの流れや21話のあらすじを整理した上で、見どころをご紹介していきます。

• これまでの振り返り
• 21話の主な登場人物
• 21話のあらすじ
• 人はちょっとしたきっかけで変わっていく

これまでの振り返り

オクジーの書いた本（正確にはクラボフスキが復元させた本のはず）を燃やしたドゥラカは、本の内容を覚えているという言葉を信じさせ、異端解放戦線の組織長であるヨレンタの元に通される。

最初は警戒したヨレンタだったが、ドゥラカに悪意はないと感じ、地動説と出会った時の感動を伝えるなど、好意的な対応を取ることにする。そして、ドゥラカの口から語られる本の内容を清書する中で、20年ぶりにオクジーと再会したような不思議な感覚を味わい、改めて文字の奇蹟を感じる。

本の準備が完成したころ、ノヴァクの助言をもとに調査しアッシュがヨレンタたちの居場所を突き止める。協会正統派に居場所がバレたことが分かると、ヨレンタは当初の予定通り正統派の前で自殺し、捜査の足止めを行う。

次の目的地に向かうシュミットたちとドゥラカは、偶然通りがかった教会正統派に呼び止められることに。

21話の主な登場人物

移動民族

・ドゥラカ
お金を稼ぐことを信念とし、地動説の本を稼ぐチャンスと捉え、強引にシュミットたちと同行するチャンスを得る。信念に則って自殺したヨレンタを見て、心が動かされる。

異端解放戦線

・シュミット
異端解放戦線の部隊長。自然主義者を自称し、異端解放戦線とすべての思想が一致しているわけではない。

・フライ
異端解放戦線でシュミットの部隊の一員。爆薬に詳しく、本の確認を任されるなど頭脳派な一面が目立つ。

・ボルコ
異端解放戦線の一員。言及はされていないが部隊長やそれに近しい役職。印刷機を守る役割を担っていた。

21話のあらすじ

ついに活版印刷の設備がある場所に到着したシュミットたち。

そこには他の異端解放戦線のメンバーも揃っており、印刷の準備を進める。しかし、順調には進まず、トラブルが発生してしまう。

常に選択を迫られる中、避けられない困難が待ち受けている。

人はちょっとしたきっかけで変わっていく

21話の見どころは、ドゥラカ・シュミット・フライの変化です。

人の想いや考え方を意図的に変えることは困難ですが、変化するときはちょっとしたきっかけがあればいい、という教訓めいたことを感じさせられる回でした。各キャラクターの心境の変化がリアルで、小さくも大きな変化を3人も見れた充実感に満たされるはずです。

特に、シュミットのラストはかっこよく、レヴァンドロフスキとの会話は最高でした！

チ21話の感想と考察

ここからは、21話を見た感想や考察をまとめていきます。一部ネタバレが含まれるのでご注意ください。

• ドゥラカの変化が嬉しい
• ノヴァクの苦悩は終わらない
• まさかのフライ君
• シュミットが心を動かされたものとは
• このまま見えている結末は望まない

ドゥラカの変化が嬉しい

馬車の中で、ドゥラカがヨレンタの想いを引き継ぐ決心をしたシーンは感動しました。

前回の感想では、ドゥラカがどのように地動説に想いを持つようになるのか心配していましたが、よくよく考えれば、ヨレンタの死という大きなきっかけがあったので、ドゥラカの中で考えが変化してもおかしくありませんでした。

しかも嬉しいことは、バデーニやヨレンタが大切にしていた感動をきちんと受け取っており、計画ではなく記憶や想いを後世に伝え、手紙を渡す決心までしていることです。

フベルトからラファウに引き継がれることで始まった地動説への想いの連鎖が、どんな結末を迎えるのか、見守っていきたいです。

ノヴァクの苦悩は終わらない

ドゥラカがヨレンタの想いを引き継ぐ決意をしたことで、発行人としてヨレンタの名前を刻むことが決まりました。

計画自体が頓挫しかけているため、もしかすると本の出版が取りやめになるかもしれませんが、残りの話数的にもおそらくヨレンタの名前で発刊されるはずです。

そうすると、必ずノヴァクはその名前を目にすることになり、目の前でバラバラに吹っ飛んだ遺体が、歯を抜かれて間抜けと称した人物が、自身の娘であったことに気づくはずです。

アントニから誠心誠意の謝罪を受けたとしても、ノヴァクのバッドエンドは堅そうです。。。強いて逃れる道を挙げるとすれば、ずっと鳴りを潜めているクラボフスキがヨレンタたちの真実をノヴァクに伝え、その傷をいやすしかなさそうです。

まさかのフライ君

第三章が始まる時、意味深に流されたある村での悲劇。子どもだった少年の正体はフライでした。勝手にシュミットだろうと思ってみていましたが、これは考察できた気もするので、少し悔しかったです。

反対組織が増えてきたとはいえ、当時絶対であった教会正統派を信仰していた両親を目の前で惨殺されるような経験をすれば、正統派を心の拠り所にしていたとしても何ら不思議ではありません。

その経験があったからこそ、異端解放戦線に潜入し、最後の最後までスパイを演じきれたのだと思います。

シュミットが心を動かされたものとは

ドゥラカがヨレンタの記憶を引き継ぐと決意した時、シュミットの中で何かが変化しました。

ヨレンタの死でドゥラカに変化があったこと
計画の先には目的しかないと指摘されたこと

この辺が、シュミットが自分の考え方や価値観を見直す直接のきっかけになったことは間違いなさそうです。しかし、これまでのドゥラカとの対話の中で、きっかけにつながる変化の蓄積のようなものがあったのだと思います。

神の全てを否定し、人の可能性を、人工物が自然物を超えることを信じているドゥラカに、何かを感じていたとしても不思議ではありません。

そして最後の場面、ドゥラカが自身の信念を曲げてでも皆を説得しようとする姿を見て、シュミットの価値観は変化しました。神が示した結果を否定し、ドゥラカの案に乗ることにしたのです。

この場面はめちゃくちゃ熱かったですし、シュミットはどんな死に方をしてもカッコいい終わり方になって欲しいです。

このまま見えている結末は望まない

ドゥラカの言う彼とは、おそらくアントニのことです。

正統派の未来を憂うアントニに対し、聖書の新しい解釈を認めさせることで本を出版し、地動説という考え方を世に広める。というのがドゥラカの作戦と考えてほぼ間違いないでしょう。

でも、ここにきてそんなハッピーエンド風のラストは見たくないです。

やはり教会正統派には廃れてほしいですし、そのほかの勢力も力を失い、地動説を前提とした新しい解釈を持った集団に刷新される未来を見たいです。たしかに、アントニは正統派の未来のために行動しているような描写もありましたが、視聴者感情としては、あまり受け入れられるものではありません。

チ21話のあらすじと感想・考察・見どころまとめ

• これまでの振り返り
  • ドゥラカはオクジーの本を燃やし、異端解放戦線の組織長であるヨレンタに会う
  • ヨレンタは本の清書をする中でオクジーと再会したような感覚を覚える
  • アッシュがヨレンタたちの居場所を突き止め、ヨレンタは正統派の前で自殺する
  • シュミットたちは活版印刷の設備がある場所を目指して移動を開始する

• 21話の主な登場人物
  • ドゥラカ：地動説の本を稼ぐチャンスと捉え、ヨレンタの死を見て心が動かされる
  • シュミット：異端解放戦線の部隊長
  • フライ：異端解放戦線で爆薬に詳しい
  • ボルコ：異端解放戦線の一員で、印刷機を守る役割を担う

• 21話のあらすじ
  • シュミットたちは活版印刷の設備がある場所に到着する
  • 印刷の準備を進めるが、さまざまなトラブルが発生する

• 21話の見どころ
  • ドゥラカ、シュミット、フライの心境や行動の変化
  • 特にシュミットのラストはかっこよかった

• 感想と考察
  • ドゥラカがヨレンタの想いを引き継ぐ決心をして嬉しかった
  • ヨレンタの名前で本が発刊されると、ノヴァクは最悪の事実を知ることになる
  • フライの過去や裏切りは衝撃的だった
  • シュミットはドゥラカとの対話を通じて少しずつ価値観が変化していたのかもしれない
  • 見えている展開は望まない
  • 教会正統派には廃れてほしい

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