今回は『チ』の4話と5話のあらすじと見どころ、感想をご紹介していきます。
1話~3話は、この世界で地動説を研究していくのがどれだけ危険で難しいことなのかを説明するものであり、この研究を繋ぐため命を懸けてきた研究者の想いを知るものでもありました。
ラファウの死から10年後。ここからはチの第二章が幕を開けます。
(1話~3話)のあらすじ・感想・みどころはこちら
6話のネタバレ・あらすじ・感想はこちら
チ4話と5話のあらすじとみどころ
3話までの主人公は12歳で大学進学を決めた神童ラファウでしたが、4話からはガラッと変わりオクジーという決闘代行を生業とする冴えない代闘士になります。
それでは4話5話のあらすじを簡単にご紹介した後、見どころをお伝えしていきます。
- 4話「この地球は、天国なんかよりも美しい」のあらすじ
- 5話「私が死んでもこの世界は続く」のあらすじ
- 受け継がれていく想いと悲壮感の理由
4話「この地球は、天国なんかよりも美しい」のあらすじ
オクジーは、この世界の一般的な思想を持っていた。世界の底にある地球は醜く辛く厳しいものであり、天国に行けば苦行から解放され幸せになれると信じている、

そんなオクジーの仕事は2人1組が基本。相棒のような関係ではなく、毎日ペアが変わるシフト制のような関係。仕事仲間の一人であるグラスは、火星の動きを記録するほど星を眺めるのが好きであり、少し変わった考えを持っていた。
ある日、グラスと共に異端の護送任務にあたることに。

異端の話は聞かないことがルールでしたが、グラスは異端の言葉に耳を傾けてしまう。。。
5話「私が死んでもこの世界は続く」のあらすじ
異端の護送中、グラスは異端を逃がす覚悟を決め、オクジーは巻き込まれる形に。

異端の想いを受け継いだグラスとオクジーは、天体の形をしたペンダントを受け取る(ラファウがフベルトから受け取ったペンダントと同じ)。異端から聞いた森の中に入ると、フベルトがラファウに託した石箱に辿り着く。

グラスは石箱の中の書物の価値が分かる人物に心当たりがあると言い、 その人物を頼ることに。
受け継がれていく想いと悲壮感の理由
主人公ラファウの死という衝撃的な展開で動き出した物語ですが、4話・5話を通して『チ』という物語の最も大きなテーマが明らかになります。そして、1~3話がプロローグに感じるような、チ本編がいよいよ始まったという期待感に胸が膨らみます!
主人公が死ぬという衝撃のラストから10年後、いよいよ本格的に地動説の証明に向けた歩みが始まります。
正直、ラファウがあまりに魅力的なキャラクターだったため、余計なお世話ですが、この先大丈夫か?という不安が強くありました。そんな不安を消し飛ばしてくれるような展開を見ることができます。
そして、オクジーという新たな主人公の価値観や苦悩を通じて、本当の意味でこの時代の価値観を知ることができます。現世に希望を見いだすことが難しく、聖書通りに生きれば幸せを掴めると考えられていた時代、危険を冒して地動説を証明する想いが連なり、未来を想像できる点も魅力です。
チ話・5話の感想
ここから先は、本編を見た感想をまとめていきます。若干ネタバレが含まれますので、ご注意ください。
- 4話「この地球は、天国なんかよりも美しい」の感想
- 5話「私が死んでもこの世界は続く」の感想
4話「この地球は、天国なんかよりも美しい」の感想
ラファウとは正反対のオクジー。
決闘代行をしているだけあり剣の腕は人並み以上にありますが、並外れているわけではなく、おそらく代闘士の中では普通レベルのように見えました。
のちに明かされますが下を向いていることも多く、性格は暗くおどおどしているため常に自信なく見えます。加えて、この世に絶望しており天国で幸せに生きることだけを信じて過ごしており、無気力という言葉がピッタリに思えました。
この手の主人公の場合「自分自身はそう思っているだけで、周りから見たらすごい才能や素質がある」というのが王道の主人公像だと思いますが、そんなこともなく今後どんな展開をしていくのか読めない面白さがあります。
前向きに努力できるタイプでもないため、どのようにしてこの世に魅力を感じていくのか、もしくは踏み台のような形で生涯を終えるのか今から気になります。
物語としては導入部分的な要素が強く、火星が動かなくなることでグラスが失望することや、グラスをきっかけとして物語が動いていくことなど、先の展開が読めるため1~3話のような驚きや興奮は正直ありませんでした。
5話「私が死んでもこの世界は続く」の感想
5話を通して、2章の導入部分という感じで、正直盛り上がりには書けます。。。
視聴者的にはバデーニと共に行動するようになることまでが既定路線ですし、どうしてもその過程を丁寧に描かれているだけという印象が強くなってしまいます。
しかし、今後の展開にとって最も重要な2つのシーンが描かれます。
- オクジーが自分の意思でバデーニを訪ねることを決める
- 天体のペンダントが地動説を繋いでいく
この世に絶望し自分で決断することを諦めたオクジーが、5話の終盤では今後について自分自身で考え、これまで取らなかった選択肢をとります。
そこまでの間に、オクジーがどういう人物なのか、どういう価値観なのかがしっかり描かれるため、5話で見られたこの小さな変化は、これから訪れる大きな変化を予見しているのではないでしょうか?

そして、天体のペンダントが重要なアイテムであり、地動説に夢見た男たちの想いを受け継いでいく象徴であることも明確になります。
フベルトからラファウにプレゼントされたペンダントが、10年という時代を超え、異端からグラス、そしてオクジーに受け継がれていきます。ただ受け継がれるだけでなく、文字通り命を懸けて引き継がれていきます。
目に見えない想いが、こうした形で引き継がれていく演出も熱いです!
チ4話・5話のあらすじ・感想・見どころのまとめ
- これまでの振り返り
- 1話から3話では、地動説の研究が危険で困難なものであること、そして研究者たちが命がけでその想いを繋いできたことが描かれていました。
- 主人公は12歳で大学進学を決めた神童ラファウでしたが、彼の死という衝撃的な展開があった
- ラファウの死から10年後、物語は第二章に入る
- あらすじとみどころ
- 主人公は、決闘代行を生業とするオクジーという冴えない代闘士に
- オクジーは、この世界は醜く辛いものであり、天国に行けば幸せになれると信じていた
- 変わり者のグラスと共に異端の護送任務にあたることに
- グラスは禁じられている異端の言葉に耳を傾けてしまいう
- 異端を逃がすことにしたグラスにオクジーも巻き込まれることに
- 異端の想いとペンダントを受け継いだ2人は石箱に辿り着く
- ついに本編が始まったという期待感がある
- 1~3話がプロローグに感じるような展開が待っている
- 4話・5話の感想
- オクジーは、この手の主人公にありがちな「実はすごい才能がある」というタイプではなかった
- 今後の展開が読めない面白さがあった
- ただ、物語としては導入部分的な要素が強く、1~3話のような驚きや興奮は少ないと感じた
- しかし、オクジーが自分の意思で行動することを決めるという重要な変化が見られる
- また、天体のペンダントが、地動説への想いを繋いでいく象徴であることも強調される
- 目に見えない想いが、命を懸けて引き継がれていく演出が熱い
- ペンダントは、フベルトからラファウ、異端、グラス、そしてオクジーへと受け継がれてきた
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