オクジーとバデーニは処刑され、ヨレンタは必死に逃走することになり、重い展開が続くチ。ですが、少しだけ希望が見えたように思います。
これまでと同じように今後の展開が気になるのはもちろんですが、今回は気分が悪くなる展開もあり、みどころの満載の15話でした。
そんな、チ。15話をネタバレ込みであらすじ・感想をまとめていきます。
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チ15話のネタバレありのあらすじと登場人物
15話の主な登場人物や前回までの流れ、簡単なあらすじを踏まえた上で、ネタバレありで詳細の流れを振り返っていきます。
- 15話の主な登場人物
- これまでの振り返り
- 15話のネタバレありのあらすじ
15話の主な登場人物
地動説派
・ヨレンタ
ピャスト伯の研究所で働いていた、異端審問官ノヴァクの娘。異端審問官であるシモンの協力によって、なんとか逃走するものの、公には死んだことにされる。
司教側
・ノヴァク
フベルトやラファウ、グラスなどチ。の重要人物をことごとく捕まえている異端審問官。ヨレンタが死んだことを聞き、放心してしまう。
・クラボフスキ
バデーニが飛ばされた教会で司教をしていた人物。バデーニが手紙を託す。
・レフ
新米の異端審問官で、ノヴァクが教育した過去がある。
・シモン
新米の異端審問官で、ノヴァクが教育した過去がある。アントニの企てを聞き、ヨレンタを逃がしてしまう。
・アントニ
司教の息子であり、ノヴァクを敵対視している。
これまでの振り返り
地動説の論文を完成させたバデーニは、オクジー、ヨレンタの3人で祝杯を上げました。それぞれの今後について話していると、ヨレンタの父であるノヴァクが合流します。飲み会がお開きになった後、再びノヴァクが現れ、オクジーとバデーニに異端審問官であることを明かします。
バデーニたちは研究所(納屋)を見せ、難を逃れたかに見えましたが、異端だと見抜いたノヴァクは仲間を連れて再び研究所を目指します。気づいたオクジーが決死の覚悟で足止めを試みますが、結局2人とも捕まってしまい、拷問を受けることになります。
事前の宣言通り、書類を燃やしたと言い張るバデーニですが、ノヴァクは信用せず、オクジーを痛めつけることで情報を引き出そうと試み、最終的にはフベルトから引き継がれた石箱がノヴァクに見つかってしまいます。
バデーニとオクジーは未来に希望を持ちながら処刑され、見届けたノヴァクは燃やすよう指示します。
15話のネタバレありのあらすじ
ヨレンタを逃がしたことで、審問官たちから暴行を受けるシモンに対し、アントニは逃がした理由を確認します。シモンは、どのみちヨレンタが殺される運命だったと答えますが、アントニはあきれたように、バカは嫌いだと言いながら持論を展開します。

冤罪はあってはならないが、仮に冤罪で1人の人生が終わってしまっても被害は1人で済む、しかし異端を逃がしてしまうというのは世界を滅ぼす危険があり、一度のミスで世界を危険にさらしてしまう、異端は人類の敵なのだ、と話します。
汝の敵を愛せという言葉を渡しは信じる、とシモンが返しますが、アントニは相手にしません。若手審問官にノヴァクがこの件を知らないことを確認すると、本人にはヨレンタが逃走を図ったため処刑され、火にかけられたと伝えるように指示します。
焼死体はどうするのか?と尋ねる審問官に対して、シモンを指さしながらここにあると答えます。
オクジーとバデーニの処刑を見守ったノヴァクが帰ろうとすると、一人の審問官が息を切らしながらノヴァクの元にやってきて、事のてん末を話します。ノヴァクは、火あぶりの現場を眺めながら現実に思考が追いつかず呆然とします。

アントニがノヴァクの横に立つと、気の毒だ、私は止めたがどうしようもなかった、本当はだめだが手袋だけは守った、異端審問官を否定的な目で見ていたが考え方が変わった、と嘘を並べ立てノヴァクに同情するふりをしますが、焦点が定まらないノヴァクを見て口元が緩みます。
自宅に帰ったノヴァクは10年前を思い出します。当時から勉強熱心だったヨレンタは文字を覚えノヴァクに手紙を書き、真っすぐ勤勉に育っていました。ある日、2人で街に出かけると手袋をもらった少年を羨ましく眺めていることに気づいたノヴァクは、プレゼントすることを約束します。

とても喜ぶヨレンタがノヴァクにお礼を言うと、まずはこの運命をくださった神にお礼を言うのだと教えます。約束の日に届いた手袋のサイズが合わなかったため神様に文句を言うと、ノヴァクは声を荒げ取り消すよう指示します。
父が毎日仕えている神に文句を言ったことを反省するヨレンタと、泣き悲しんでいる子供を怒鳴ってしまったことを反省したノヴァクは、すぐにお互いが謝罪し合います。そんな記憶を思い出し、机の上に置かれた手袋を見て、ノヴァクは泣き崩れます。

場面は切替わり、クラボフスキの教会に集まった村の老人たちがバデーニの処刑の話を持ち出し、怪しい行動はあったのか興味本位で尋ねます。普段から怪しい行動をしていたため、違和感が普通になっておりよく分からないと流します。
そのままクラボフスキが隣町で通報した件に話が及ぶと、もしかしたらバデーニが異端として見つかったのは自分のせいかもしれないと不安になりながらも、それを振り払うかのように否定し、あくまで隣町でバデーニとは無関係だと話します。
老人たちが帰った後も、不安を拭い去ることはできず、何気なくバデーニの部屋に入ります。本棚をはみ出すように置いてある手紙に手を伸ばすと、以前教えてほしいと願ったルクレティウスの詩と共に、2つの依頼ごとが記載されていました。

本題:浮浪者が訪れたら助けてやってほしい
追伸:浮浪者に勉強を教えてやってほしい

バデーニとはいえ異端者からの依頼にどうすべきか悶々としていると、その日はやってきます。悩んだ末、浮浪者がついてきてほしいというのでついて行くと、地下に連れていかれ、バデーニの伝言と共に、各自が髪の毛を剃り始めます。
すると、頭皮に入れ墨の形でオクジーの本が刻まれていました。クラボフスキは「私の番なのか?」と自問し、覚悟を決め読み始めます。
チ15話のネタバレと感想
想像通り、シモンはあっけなく殺されてしまい、ヨレンタは死んだことにされ、15話も重い展開が続きました。
しかし、ノヴァクの裏切りイベントとしては十分ですし、ヨレンタも生きています。さらにクラボフスキはバデーニの意思を汲む決意をし、明るい話題になりそうなことも少しですがありました。
それでは、15話で気になったことを深掘りながら感想を書いていきます。
- アントニは最低のクズ
- ノヴァクは仲間になるかも
- クラボフスキは裏切っていなかった
- 浮浪者へのお願いは頭皮を貸すことだった
アントニは最低のクズ
登場時から好きになれませんでしたが、今回で心底嫌いになりました。。。
いつの世も自分のことしか考えていない、本当に嫌な奴は存在するなぁ、と再認識させられますし、必要以上に貶し・踏みにじるような奴は本当に嫌いです。
百歩譲ってあそこでノヴァクに声をかけるのは分かりますが、手袋まで渡す必要はありませんでした。あれはただ心をえぐるための行動であり、アントニ自身にメリットもないはずなので、見ていて心の中が黒く染まっていく感覚がありました。
ノヴァクは仲間になるかも
地動説側の視点で見ると、ノヴァクは強敵で嫌な奴ですが、彼なりの信念を持って行動しており、その人格は嫌いになれず、むしろいい人に見えることもあります。
そんな人柄もあり、今回のノヴァクにはただただ同情してしまいました。
ただ、アントニがあれだけクズムーブをしてくれたので、もしかするとノヴァクが地動説派(正確には地動説を研究するヨレンタを守る立場)を助ける未来が来るかもしれません。
神や神学を深く信じている彼ですが、10年前の回想時にもあったように、いつでも神を絶対とする必要はないのではないか?とく迷いが描かれました。
これらはもしかすると、神の教えに背き、ヨレンタを守る伏線かもしれません。
タイトルの「私の、番なのか?」はクラボフスキのセリフがダイレクトに示されましたが、ノヴァクの境遇にもかかっていると思うので、ヨレンタが処刑されたという意味合いなのか、神の教えに背くという意味合いなのか、今後変わっていくのかを注目したいです。
クラボフスキは裏切っていなかった
登場時には、バデーニやオクジーを匿うような動きを見せ、支えてくれる存在になるのではないかと期待していましたが、まさかの密告犯であり、幻滅したのを覚えています。
しかし、15話で描かれた心理描写や行動をみると、本当にバデーニが関わっていることは知らず、不運が重なっただけのように見え、少し安心しました。
しかも、迷っているような素振りや思案はありますが、理性では止められないように行動しており、僕の中の株が急上昇しています。このまま地動説を完成させる1つのピースになってほしいです!
オクジーの本を読んだ後、どのように感動し、心を動かされるのか、次回が楽しみです。
浮浪者へのお願いは頭皮を貸すことだった
明かされるのか不安だった、バデーニが浮浪者にしたお願いですがついに明かされました。
これは気づけませんでしたが、比喩でもなんでもなく、ジェスチャー通り頭皮そのものをバデーニに貸すというものでした。
彼らも毎日のご飯がかかっているからこそ、約束や言いつけを守ったと思いますが、それ以上にオクジーの人柄が何より大きかったと思っています。前回も感じましたが、改めて相性抜群のコンビだったんだと気づかされます。
あとは2人の意思を引き継ぎ、ヨレンタとクラボフスキの2人が地動説完成に向けた歩みを進めてほしいです。
チ15話のネタバレと総括
前半はアントニの最低な一面を見て、ノヴァクに同情するしかありませんでしたが、後半は未来に希望が持てるような、地動説のバトンが確実に引き継がれたような展開だったと思います。
暗くて絶望的な展開はもう十分ですので、16話からは明るい兆しがより明確になるような展開に期待したいです。
チ。15話のあらすじ
- シモンはヨレンタを逃がすことに成功する
- アントニたちへの交渉は失敗に終わり、処刑されてしまう
- 逃走中のヨレンタは公には死んだことにされる
- ノヴァクは娘のヨレンタが死んだことを聞き放心状態に
- アントニはノヴァクに同情するふりをするものの、内心では嘲笑する
- ヨレンタとの思い出を回想し、手袋を見て泣き崩れるノヴァク
- クラボフスキは、バデーニの処刑に罪悪感を覚える
- バデーニが浮浪者の頭皮に墨を入れる形でオクジーの本を残した
- クラボフスキはバデーニの手紙を発見し、その依頼に従うことに
- バデーニが自分にメッセージを残したことを悟り「私の番なのか?」と覚悟を決める
チ。15話の感想
- アントニは本当に嫌いなタイプの人物
- ノヴァクにはただただ同情する
- 将来、ノヴァクが地動説派を助ける未来があるかもしれない
- クラボフスキに勝手に失望していたが、背景を知って再評価
- 地動説のバトンが確実に引き継がれ、未来に希望が持てる
- タイトルのダブルミーニングの行方が気になる
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