ノヴァクと対峙するオクジー。
オクジーがこの後どうなるのか、バデーニは手紙を出し、無事に逃げ切ることができるのか、前回から引き続き目の離せない展開が続きます。
そんな、チ。13話をネタバレ込みであらすじ・感想をまとめていきます。
12話のあらすじ・感想・ネタバレはこちら
14話のあらすじ・感想・ネタバレはこちら
チ。-地球の運動について-13話「『自由』を」のあらすじとネタバレ
「君 死ぬ覚悟ないでしょ」と語るノヴァクに「それを今から確かめます」と返すオクジー。文字通り2人の真剣勝負が始まります。前回の勝負でオクジーが感じた通りノヴァクは強く、今回も押されてしまいます。
ノヴァクの剣の仕込みによって、剣先が折られ絶体絶命となるオクジーですが、ここで死ぬ覚悟が決まります。ノヴァクの突きを腕で受け、タックルの要領でノヴァクを倒し、のど元に折れた剣先を突きつけます。
あと一歩で殺せるというタイミングで、審問官の援軍が到着しボウガンで撃たれてしまいます。ノヴァクは尋問の必要があるため、何とか生かすように伝え、オクジーは生死の境をさまようことになります。
夢の中、オクジーは教授に起こされます。嫌な夢を見ていた気がすると困惑するオクジーに、教授は地動説の研究のことか?と問いかけ、教授が全てを知っていることに安心します。外に出ると空より高い塔の上に驚きますが、教授は気にせず話を続けます。
なぜ地動説の研究を始めたのか?と問う教授に、この世に期待するためと答えると、それは表面的なものでもっと大きな理念で動いていると返します。オクジーが理念について聞くと、それは自分で見つけるものだと教授が返し、オクジーは目を覚まします。
ノヴァクが目覚めたことに驚くと、1週間も眠っていたことを告げられます。混乱しているオクジーを見ながら、他の審問官にお願いし2人きりにしてもらうノヴァク。仕事に入る前の質問として、なぜ異端になるのか?という素朴な疑問をオクジーにぶつけます。
ノヴァクは理解できないと言いながら、善良に生きていれば天国へ行ける、なぜそれを自ら棒に振る?、悪魔に取りつかれたなら理解できる、でもまっとうな人間もいる、いったいなぜなんだ?、とこの世界の人が抱くであろう感情、以前のオクジーと同じ疑問を問いかけます。
僕には分からないと答えながらオクジーは、うかつにも憧れてしまったと語り、夢の中のやり取りを思い出しながら、自分なりの答えとして「”自由”を」を返します。

ノヴァクは規範がないのは獣と同じじゃないか?と理解できない表情で聞き返しますが、オクジーは規範を疑えないのも獣と同じでしょうと返し、話は平行線になります。そこでオクジーは起き上がり、僕が話せることはない、殺してくれと覚悟を伝えます。
オクジーはその時、バデーニと話した夜を思い出します。オクジーがヨレンタから文字を習い、必死に描いた本が完成したため例の石箱に保管しようと思うとバデーニ伝えると、バデーニは見せてくれと受け取り、手にしていたろうそくを使って火にかけます。

オクジーはどうしてこんなことをするんですか?と戸惑いながら燃える本を見ていると、バデーニはもともと燃やすと言っていた、完成するまで待ってやっただけでもありがたく思え、と冷たく言い放ちます。
あきらめたようにオクジーは立ち上げり、前から思っていた疑問をバデーニに投げかけます。こうして文献を燃やしてしまったら、異端審問官に見つかった時なんと伝えるのか?正直に燃やしたでは通じないのではないか?
それは簡単だと言いながら、バデーニはいつものように表情を変えず淡々と答えます。「その悪夢みたいな状況を受け入れるしかない」と。この言葉を思い出し、オクジーは再び現実に戻ります。

するとノヴァクは拷問のやり方について説明を始めます。異端は持っている情報(秘密)と受けている拷問の痛みを天秤にかける、そしていずれ吐く。しかし、稀に痛みを覚えない人間が存在し、その場合は家族や友人を痛みつけると。
オクジーはそれを聞いて尚、自分は何も知らないため答えようがないと伝えますが、ノヴァクは違うと言いながら、君には友人役になってもらうと話すと、捕らえられたバデーニが部屋に入ってきます。

驚きを隠せないオクジーに対し、教会正統派に目をつけられたら最後、逃れることはできない、バデーニはもともと教会側にいたため薄々気づいていたはずだ、とノヴァクは淡々と説明します。
そして役者は揃ったと言いながらこん棒を手に取り、定められた基本的な質問をバデーニにしていきます。バデーニが答えるたびにオクジーを痛めつけ、この尋問のルールを実演していきます。

重要な質問として、協力者はいるか?と聞くノヴァク。オクジーは過去の会話を思い出しヨレンタのことを売るのではないかと不安になりますが、バデーニはきっぱりと「いません」と答えます。
事務的な質問が終わり、本題に入る前、10年前に捕まえたラファウとの思い出話を始めます。ノヴァクは天体のペンダントのことも全て覚えており、あの時ラファウから石箱の在り処を聞かなかった自分を悔い、自分を見つめなおす機会をくれた二人に感謝を伝えます。
その上で、あの研究を引き継いだ二人(バデーニ)に文献の在り処を問います。オクジーが懸念していた通りの展開になりますが、なにかを準備していたわけではなく、捕らえられた時に没収された論文が全てであり、他のものは全て燃やしたと答えます。
続けて、10年ぶりで張り切っているところ申し訳ないが、この事件はすでに解決している、とノヴァクを少し挑発するように言い切ります。乾いた笑いをするノヴァクに対し、今の話におかしいところはあったか?と確認すると、筋は通っている、ただ嘘をついている人間の顔は分かると返します。
そして、私もなめられたものだと言いながら、本格的な拷問の準備に取り掛かります。

チ。-地球の運動について-13話「『自由』を」の感想とネタバレ
13話は12話と打って変わって重く暗い話でした。そして、このあと2人がどのような罰を受けるのか気になって仕方がありません。
前回は娘の研究仲間と父として会話をし、終盤から冒頭にかけて真剣で勝負し、今回は異端と審問官という立場で会話することになります。
登場人物が変わらないものの、立場や状況がまるっきり異なるため、キャラクターの表情や声色がシーンごとに変わっていく部分がみどころに感じました。
それでは、13話で気になったことを深掘りながら感想を書いていきます。
- ノヴァクとの決着は最高だった
- 大学は夢でなく正夢になってほしい
- ノヴァクには言い合いでも勝っていた
- バデーニの徹底ぶりは恐ろしい
- ヨレンタのことを売らなかったバデーニ
- ノヴァクはヨレンタを疑わないのか
- 手紙がポイントになる
ノヴァクとの決着は最高だった
前回のノヴァクの発言がキレイに伏線になっており、死ぬ覚悟をもった人間が一番強く、技術の差などひっくり返す、戦場では死ぬ覚悟を持った奴が怖い、という発言通り、技術で勝るノヴァクをオクジーが倒します。
しかし、あと一歩のところで増援の矢を浴びてしまい、オクジーは力尽きます(死にはしませんが)
この展開は最高で、どちらも勝者みたいな結末でした。ノヴァクの格も一切落ちていませんし、これからノヴァクが戦うシーンが流れたとしても、ノヴァクが負ける姿が想像できない、今回はそんな負け方でした。
とりあえず、オクジーの覚悟が上回ってよかったです。
大学は夢でなく正夢になってほしい
夢の中で正体不明の教授と話したオクジーですが、夢で終わらず現実でも大学に行ってほしいです。
おそらくあれは存在しない教授のはずで、深層心理・頭の中では教授が話したような価値観、見識をすでに有しているということだと思います。これはオクジーが真剣に研究と向き合った成果であり、ついこないだまで文字の読み書きができなかった人物にはとても思えません。
普通に僕より優秀だと思います。勉強すればもっと才能が開花するかもしれないので、そういうハッピーエンドに向かってほしいです。
ただ、オクジーが犯した罪は重く、普通の異端と違い審問官に刃を向けてしまったため一発アウト見たいです。バデーニが何か策を打っていることを信じ、何とか釈放されることを願うばかりです。
ノヴァクには言い合いでも勝っていた
規範がないなら獣と同じでは?
と問いかけるノヴァクに対し
規範を疑えないのも獣と同じでは?
と返すオクジーは最高でした。
バデーニと見間違えるくらい、強烈な返しだと思います。バデーニとの言い合いでは、バデーニの優秀さや、彼に対する遠慮もありつつ、で勝ったとは言い難い、甲乙つけがたい終わり方でしたが、今回の件では勝ったと言って問題ないと思います。
特にこの会話では、昔のオクジーに対してオクジーが思いを伝えているようにも見ることができ、より胸が熱くなりました。
バデーニの徹底ぶりは恐ろしい
自分の研究は自分だけのものであり、自分が名声を得るための物である。というバデーニの信念は本当にすごいと思います。
オクジーの懸念通り、例えば石箱の中の文献だけでも残しておけば、今回のようなことが起こったとしても何とか逃れられたはずです。
しかしそんなことよりも、自分の手柄とすることを優先し、捕まった時にはその悪夢を受け入れるという意思の強さを見せています。ノヴァクの拷問の話から察するに、すでにバデーニは多くの尋問を受けているはずで、それに耐えノヴァクを煽るような発言をする余裕まであります。
ちなみに、バデーニの発言を嘘だとノヴァクが捉えたシーンですが、おそらくヨレンタを心配したオクジーの反応を見てのことだと思うので、バデーニ自身は完ぺきだったと思います。
ただ、もしかすると捕まる前に出した手紙のことをノヴァク知っている、もしくは勘づいた可能性もあり、まだオクジーのせいだと決まったわけではありません。
いずれにせよ、浮浪者との取引の伏線はいまだに生きていると思うので、何とか脱出してほしいです。
ヨレンタのことを売らなかったバデーニ
そして、やはりバデーニはヨレンタのことを売りませんでした。
オクジー同様、もしかすると、と思った視聴者は多かったはずです(僕も信じきれないところがありました。バデーニごめん)。
こういうところがあるからこそ、バデーニのことも推せるのかもしれません。
ノヴァクはヨレンタを疑わないのか
ノヴァクがヨレンタを信じ切っているのは少し意外です。
最愛の娘だから信じて疑わないのかもしれませんが、ノヴァクの口からヨレンタの存在が出てくる回数が多いため、娘は関係ないと自分に言い聞かせているだけのようにも思えます。
仮にバデーニとオクジーが処罰を受けることになっても、このままヨレンタについて触れないのは違和感がすごいため、今後展開があることを期待します。
手紙がポイントになる
先ほども軽く触れましたが、やはり今後の展開のカギになってくるのは、逃げることより優先した手紙の存在です。
バデーニは自分の功績を何よりも重視しているため、地動説の証明について手紙に書き記すとは考えにくく、誰にあてた手紙で中身が何なのかがとても気になります。
教会正統派という言葉が初めて出てきた気がするので、正統派以外の会派の人間に助けを求めたのでしょうか?
チ。-地球の運動について-13話のネタバレと総括
オクジーだけでなくバデーニも捕まってしまう最悪の展開を迎えている13話。
このまま2人とも殺されてしまう流れも見えていますが、どうにかバデーニの準備(手紙と浮浪者)が功をそうし、この窮地を脱してほしいです。
チ。13話のネタバレありのあらすじ
- オクジーとノヴァクの真剣勝負はオクジーが制す
- 審問官の援軍に撃たれたオクジーは生死の境をさまよう
- 夢の中で地動説の研究を始めた理由を問われたオクジーは「この世に期待するため」と答える
- 夢の中の教授はもっと大きな理念によって動いていると指摘する
- 目覚めたオクジーはノヴァクから異端になる理由を問われる
- オクジーは「”自由”を」と答え規範を疑うことの重要性を語る。
- オクジーとバデーニは「悪夢みたいな状況を受け入れるしかない」という会話を思い出す
- ノヴァクは拷問のやり方を説明しバデーニを連れてくる
- ノヴァクは10年前に捕まえたラファウとの思い出を語り、バデーニに文献の在り処を問う
- バデーニは協力者の存在を否定し、文献は全て燃やしたと答える
- バデーニはこの事件はすでに解決していると主張しノヴァクを挑発する
チ。13話のネタバレありの感想
- オクジーが死を覚悟することでノヴァクを倒す展開は最高だった
- オクジーが夢で見た教授との対話が、現実でも大学で研究する未来に繋がってほしい
- 規範について語るオクジーの姿はバデーニを彷彿とさせた
- 拷問に耐えノヴァクを挑発する余裕を持てるバデーニの信念はすごい
- なんだかんだヨレンタを売らないことが彼の魅力を引き立てている
- ノヴァクがヨレンタを疑わないのは不自然。今後の展開に期待
- バデーニが逃げるよりも優先した手紙が、今後の展開のカギ
- オクジーとバデーニがこの窮地を脱することができるのか
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