【チ。-地球の運動について-】14話のネタバレ・あらすじ・感想~今日のこの空は~
ノヴァクに拷問されるオクジーとバデーニ。
オクジーが危惧していた通り、証拠となる文章が残っておらず、ノヴァクを納得させることができず、絶体絶命のピンチを迎えます。
この先、どのように切り抜けていくのか、ヨレンタはどうなっていくのか、山場となる展開が続く14話。
そんな、チ。14話をネタバレ込みであらすじ・感想をまとめていきます。
13話のあらすじ・感想・ネタバレはこちら
15話のあらすじ・感想・ネタバレはこちら
チ14話のネタバレありのあらすじと登場人物
14話の主な登場人物や前回までの流れ、簡単なあらすじを踏まえた上で、ネタバレありで詳細の流れを振り返っていきます。
- 14話の主な登場人物
- これまでの振り返り
- 14話のネタバレありのあらすじ
14話の主な登場人物
地動説派
・ラファウ
フベルトから地動説を引き継いだ少年。若干12歳にして地動説を信じ、フベルトの書類を守るため自ら毒を飲み自害した。
・オクジー
ラファウ亡き後の主人公。決闘代行として日銭を稼いでいたが、グラスに巻き込まれる形で異端を逃がすことに加担する。そのまま流れでバデーニと共に地動説の研究を手伝うも徐々に引き込まれ、信仰しているといえるほど誇りに思うように。
・バデーニ
自身の名を世に残すことに執着しており、チャンスが来た時に備え、常に勉強を欠かさず、目を潰されるリスクを負っても知識を求め異端の本を読むことに。オクジーと出会い、地動説の研究に没頭し、ついには論文として完成させる。
・ヨレンタ
ピャスト伯の研究所で見習いとして働いていた女性。バデーニが作成した掲示板の問題を解いたことがきっかけ仲間になります。異端審問官ノヴァクの娘であり、バデーニたちがつかまった今、難しい立場に。
司教側
・ノヴァク
フベルトやラファウ、グラスなどチ。の重要人物をことごとく捕まえている異端審問官。現在はバデーニとオクジーの拷問中であり、ヨレンタに接触したことに憤りを感じている。
・レフ
新米の異端審問官で、ノヴァクが教育した過去がある。
・シモン
新米の異端審問官で、ノヴァクが教育した過去がある。研修中に拷問ができなかった過去がある。
・アントニ
司教の息子であり、ノヴァクを敵対視している。
これまでの振り返り
ついに地動説の論文を完成させたバデーニ。あくまで自分の手柄にこだわるバデーニは、必要最低限の書類だけ残し、残りの書類は燃やすことにしており、論文作成と並行して行っていた。
論文が完成ししばらくした後、バデーニ、オクジー、ヨレンタの3人は酒場で祝杯を上げ、それぞれの今後について話すことに。地動説の論文は時期をみてバデーニが発表をすることを聞き、オクジーとヨレンタは心待ちにする。
そこに、ヨレンタの父であるノヴァクが合流し、飲み会は何事もなく終わることに。一安心したオクジーたちの元にノヴァクが現れ、異端審問官であることを明かし、研究内容を見せてほしいとお願いする。
快く受け入れたバデーニは研究所(納屋)を見せ難を逃れたかに見えたが、フベルト→ラファウ→グラスと引き継がれたペンダントが見つかり、異端とバレてしまう。オクジーの必死の抵抗むなしくとらえられてしまう。
ラファウとの因縁に決着がつけられると感謝を伝えた上で、研究にまつわる書類の提出を求めるノヴァクだが、燃やしてしまい残っていないと話すバデーニ。話は平行線のまま拷問が続く。
14話のネタバレありのあらすじ
バデーニの口を割るために、目の前で痛みつけられるオクジー。バデーニは燃やしてしまい残っていないと繰り返し伝えますが、ノヴァクは聞く耳を持たず、オクジーの口を割いてしまいます。
ノヴァクの横暴を止めるため、ヨレンタに近づいた2人に対する私怨を晴らすため、あえて無意味な拷問を続けていると訴えると、もう1人の審問官がバデーニの話を信じそうになります。しかしノヴァクは嘘を疑わず、オクジーの目を潰す準備を進めます。
オクジーの目が潰される直前、オクジーが満ちた金星を見た時を思い出し、バデーニはついに折れ、石箱の存在をノヴァクに知らせます。石箱に辿り着いたノヴァクは、ついにラファウとの因縁に決着をつけることができると喜びをかみしめます。
ラファウについて興味を持ったバデーニがノヴァクに聞いてみると、若干12歳の少年であったことや毒を飲んで自害したことを教え、その事実に驚愕します。
牢に戻ったバデーニは、オクジーと共に処刑用の服に着替えさせられることに。謝らないぞと言うバデーニに対し、オクジーが書類の在り処を明かした理由を尋ねると、目を潰される苦しみは想像を超えると話します。
続けて、書類を残していた理由を聞くと、自分でも驚いている、今でも後世に残す意味は分からない、と言いながらピャスト伯を思い出し、それでもそれに価値を見出す領域があり、それを歴史と言うらしいと語りました。
そのやりとりの途中、バデーニはオクジーに石箱の持ち主の年齢を問いかけます。検討がつかないと返すオクジーに、わずか12歳の少年だったと明かし、この世には予想もつかないことが起こると話します。
そして、オクジーの本を暗号にして残したことも伝えます。自身の論文は長すぎて時間がなかったこともあるが、やはり自分の功績は自分で公表することのみに価値があると言い切り、オクジーの本に論文的価値はないが、感動は伝わり、それだけで人は動くと託した思いを語ります。


処刑台にたった2人。オクジーは本の暗号が解かれる可能性を聞くと、かなり低いと返すバデーニに対し、期待できますねと答えます。続けて、地獄の入り口に立ったと呟くバデーニに、いや、天界のですよ、とバデーニに以前言われた言葉をオクジーが返します。


処刑が行われた後、ヨレンタの元にレフとシモンが向かいます。ヨレンタはそこで初めてノヴァクの仕事と、2人が死んだことを知ります。動揺しつつも平然を装い、研究とは無関係を貫き、釈放される直前まで行きます。

そこにアントニが現れ、ヨレンタを拷問するよう指示します。アントニがヨレンタの歯を抜き、否応なしに拷問が始まります。レフとシモンは困惑しながらも問を開始しますが、目を見ることができず指詰めに切り替えることにします。

シモンが拷問器具を取りに向かうと、アントニたちの会話が聞こえ、ノヴァクを嵌めるためにヨレンタが使われていることを知ります。シモンはレフを巻き込まないようにしながら、ヨレンタを逃がします。
チ14話のネタバレと感想
バデーニとオクジーが処刑されるという最悪の展開で幕を閉じた14話。
バデーニが残せたものもオクジーの本だけとなり、浮浪者を使った策は上手くいかなかったか、間に合わなかったことが濃厚です。
ラファウが死んでしまったときは、4話で復活している説を信じていましたが、チにおいてそんな展開はないと知っている今では、2人の死は重く、なかなか気分が晴れません。。。
バデーニが手紙を託した人物、もしくは、もともとバデーニが行こうと思っていた国にヨレンタが入り、地動説の立証が進んでいくと思います。次回以降は何とか明るい展開になってほしいですが、まだまだ暗い物語が続きそうです。。。
それでは、14話で気になったことを深掘りながら感想を書いていきます。
- やはりラファウは異常だった
- バデーニの思慮深さと優しさを見れた
- オクジーとバデーニの最後は感動的だった
- シモンの覚悟はかっこよかった
- シモン・ヨレンタ・ノヴァクの今後はどうなる
やはりラファウは異常だった
今でも鮮明に記憶に残っているラファウですが、バデーニすら信じられないようなことを為していたことを知り、改めてその異常さを再認識しました。
バデーニは、それだけ若くないと地球を動かそうとはしないと発言していましたが、本心では、そんな少年が自分の命と地動説の書類(厳密にはフベルトの論文と根拠)を天秤にかけ、容赦なく自分の命を切り捨てたラファウの存在が衝撃だったのだと思います。
バデーニも研究のために大概のことをしてきましたが、それとは比べ物にならないことを若干12歳がやってのけたことに驚き、世界の広さを再認識し、石箱の書類を残すと判断した自分を誇りに思ったはずです。
この辺は、次で詳しく書こうと思います。
バデーニの思慮深さと優しさを見れた
14話を見ながら、まず思い出したのは納屋の前で行われた、バデーニとオクジーの会話です。
真理に近づくためには、論じることが必要であり、自分の説に疑いの目を向けることが重要だ、と話すオクジーに、研究者としてその姿勢は間違っているとバデーニは返していました。
ただ、あの時の何とも言えない背中は、言葉にできない自分の考えの一部をオクジーが言葉にしたことに驚き、石箱の書類を残す判断をした自分は間違っていなかったのではないかと考えていたのではないでしょうか?
実際、その考えのきっかけになったのがピャスト伯であったことも共通しています。
また、拷問の中でバデーニの優しさを再度見ることができました。ヨレンタを売れる場面で売ることをせず、オクジーの目を守るために石箱の書類について明かします。
ノヴァクが今回のような手を取った理由は、バデーニが拷問で一切吐かないことがきっかけでしたが、おそらく自分が痛みつけられるだけでは、石箱の書類についても最期まで明かさなかったと思います。
最後の最後まで、聡明であり非情になり切れないバデーニは、ただただ推せる人物でした。
オクジーとバデーニの最後は感動的だった
書類があったにも関わらず、口を割かれたオクジーは文句ひとつ言わず、むしろなぜ目を潰させなかったのか?と質問しており、地動説にかける思いが本物で、命を懸けていたことが分かりますし、バデーニのことを心の底から信用していたのが伝わります。
そんな2人の絆が見えた後、処刑されるときの会話が本当に印象的でした。
オクジーの本が復元される可能性が低いことを聞き前向きになり、地獄の入り口に立ったと嘆くバデーニに天界の入り口と断言し、怖くて見ることすらできなかった星を見て、地獄の入り口にしてはキレイすぎると話します。
バデーニが石箱の書類を犠牲にしてまで目を守ったことで、この世に絶望していたオクジーを励ましたことで、結果的には自分が救われたことになります。
境遇も考え方も何もかも違う2人でしたが、お互いがなくてはならない存在になっていることが、短い会話の中で痛いほど伝わってきました。
シモンの覚悟はかっこよかった
シモンがヨレンタを逃がす判断をしたのは、めちゃくちゃカッコよかったですね。
「信仰ってなんだと思いますか? 僕は生き方だと思います。」
このセリフには胸を掴まれましたが、こういう人物は死んでしまうので、この後が不安で仕方ありません。
シモン・ヨレンタ・ノヴァクの今後はどうなる
ヨレンタを逃がしたシモン、逃げたヨレンタ、異端の疑いをかけられた娘を持つ審問官となったノヴァク、この3人は今後どうなるのでしょうか?
先ほど触れましたが、おそらくシモンは異端を逃がした罰で早々に処刑されてしまう気がします。今まで庇ってきたレフですが、最後は保身のため、シモンを差し出してしまうような気がしています。
ノヴァクは異端審問官としての地位をはく奪される、もしくは長い謹慎が与えられ止んでいってしまう気がします。家族のために頑張ってきたため、復習する相手もいないこの状況では、病んでしまう可能性の方が高いと思います。
もしかするとヨレンタを守るような動きを見せるかもしれませんが、これまでの自分の行いとのギャップに耐えられない可能性の方が高いのではないでしょうか?
ヨレンタは完全に願望込みですが、バデーニが向かう予定だった国に逃亡してほしいです。せめてヨレンタだけは、自分の名前で論文を発表するという夢を叶えて欲しいです。そして叶うのであれば、地動説の研究を引き継いでほしいです。
チ14話のネタバレと総括
バデーニとオクジーが処刑され、ヨレンタまで危機に陥ってしまった14話。
ヨレンタだけおとがめなしという展開になってしまったらしまったで不満はありましたが、ここまで不幸が重なってしまうと、そんなのどうでもよくなるくらい、少しはハッピーエンド的な要素を見たいと思ってしまいます。
この世代でも地動説を証明できなかったという落ちになりそうな雰囲気はありますが、何とか挽回してほしいです。
チ。14話のあらすじ
- バデーニとオクジーがノヴァクから拷問を受ける
- バデーニがいくら否定してもノヴァクは書類を燃やしたことを信じない
- オクジーの目を守るため隠していた石箱の存在を明かす
- ノヴァクはラファウとの因縁に決着をつけられたことをかみしめる
- 処刑の前、バデーニはオクジーの本を暗号として残したことを伝える
- バデーニとオクジーは処刑される
- ヨレンタは2人の死とノヴァクの仕事内容を知らされる
- アントニに嵌められる形で拷問が始まる
- シモンはアントニの陰謀を知りヨレンタを逃がす
チ。14話の感想
- 14話はバデーニとオクジーの処刑という最悪の展開で終わった
- 12歳という若さで地動説のために自害したラファウの行動はやっぱり異常だった
- バデーニの思慮深さと優しさが最期まで見れて良かった
- オクジーとバデーニの絆は感動的だった
- シモンはかっこよかったがこの後が心配で仕方ない
- ヨレンタがバデーニの意思を引き継いでほしい
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