【チ。-地球の運動について-】20話のあらすじと感想・考察・見どころ解説~私は、地動説を愛している~

当ページのリンクには広告が含まれています。
【チ。-地球の運動について-】20話のあらすじと感想・考察・見どころ解説~私は、地動説を愛している~

【チ。-地球の運動について-】20話のあらすじと感想・考察・見どころ解説~私は、地動説を愛している~

今回は『チ』20話のあらすじや感想、考察、見どころなどを解説していきます。

20話は久しぶりに、チらしい重い話でした。この先どんな展開が待っているのか、残すところ5話だが大丈夫なのか、気になるところが多い20話の感想・考察をまとめていきます。

19話のあらすじ・感想はこちら

チ。-地球の運動について-の公式サイトはこちら

目次

チ20話のあらすじ・登場人物・見どころ

まずは、前回までの流れや20話のあらすじを整理した上で、見どころをご紹介していきます。

  • これまでの振り返り
  • 20話の主な登場人物
  • 20話のあらすじ
  • いつの時代も主人公は若者だ

これまでの振り返り

異端審問所から奪った本を廃村に隠したシュミットたち。偶然にもその本を発見したドゥラカは、その本の可能性に惹かれる。シュミットが本の重要性を説明し返すように要求すると、ドゥラカは本を燃やす賭けに出る。

シュミットはドゥラカの本を覚えているという言葉を信じ、組織長であるヨレンタの元に連れていくことに。ドゥラカを警戒しながらも、悪意はないと感じたヨレンタは、地動説と出会った時の感動を伝えるも、ドゥラカにはあまり刺さらなかった。

本の内容をドゥラカに聞きそれを本にまとめると、20年ぶりにオクジーと再会したような不思議な感覚を味わう。本を広めるため、ヨレンタは準備を進めていく。

20話の主な登場人物

地動説派

・ヨレンタ
異端審問官のシモンによって逃がされた後、紆余曲折を経て異端解放戦線の組織長となる。

移動民族

・ドゥラカ
お金を稼ぐことを信念とし、地動説の本を稼ぐチャンスと捉え、強引にシュミットたちと同行するチャンスを得る。

司教側

・ノヴァク
地動説事件を解決したものの、ヨレンタがいなくなったため、異端審問官を辞めている。

・アッシュ
若い異端審問官。教皇直属であるため、上の役職であるダミアン司教の指示に従う必要はなく、それなりの地位にいる。

20話のあらすじ

活版印刷の準備を進めるヨレンタ。シュミットたちは出発の時を待っていた。

チ 20話 イメージ1
出典:公式サイト
チ 20話 イメージ2
出典:公式サイト

ノヴァクの提案通りに調査をしていたアッシュは、怪しい納屋の情報を聞きつける。ノヴァクに報告すると、すぐにそこへ向かうことに。

チ 20話 イメージ3
出典:公式サイト

出発の刻が近づき、ヨレンタはドゥラカにあるものを託すことにする。

いつの時代も主人公は若者だ

活版印刷の準備が整い、いよいよ出発が迫った時、ヨレンタはドゥラカに想いや約束を託すことに決め、自分の気持ちをできる限り素直にストレートに伝えようとします。

ヨレンタのセリフにもありましたが、このシーンは第三章の主人公はドゥラカであり、ヨレンタはあくまで二章の主要キャラクターである、という意思を明確に示すものでした。

見ていて寂しい思いがしつつも、それはそうだよなと、ヨレンタが生きていたことに舞い上がっていた自分をなだめられたような感覚になりました。

今でも寂しい気持ちが大きいですが、時代を動かしていくのは若者である、というは第一章から続くチの基本的なスタンスですので、受け入れていくしかないのだと思います。

その分、ここから急激に物語が動いていく予感もありました!

ヨレンタの想いを汲み取りつつ、今後の展開に期待するしかない、そんな20話だったと思います。

チ20話の感想と考察

ここからは、20話を見た感想や考察をまとめていきます。一部ネタバレが含まれるのでご注意ください。

  • 受け入れるのは時間がかかる
  • ヨレンタに共感するのは時間がかかる
  • 最悪の終わり方にはならずに済んだ
  • 風呂敷を広げすぎていないか?

受け入れるのは時間がかかる

ヨレンタの死は衝撃的すぎて、いまだに引きずっています。。。

次回ドゥラカが感情を爆発させるのか、シュミットの言葉で飲みこむのかは分かりませんが、殺す必要はなかったのではないかと思います。自殺の理由をそれっぽくシュミットが話してはいましたが、いまいち納得はできませんでした。

これまでのキャラクターだとフベルトやラファウのような死に方に近いのかもしれませんが、その2人は追い詰められてどうしようもなく、という前提があるので納得感がありました。

今回は作戦のために、戦略的な死であると思いますが、組織長の偉大さがそこまで描かれていないため、アニメを視聴している限りだと、そこまで有効な手には見えませんでした。

この先、本が普及すること以外で、ヨレンタの死に意味が出てくることを願います。

ヨレンタに共感するのは時間がかかる

ヨレンタがドゥラカに託した話は、達観しすぎている気がして、そこまで共感はできませんでした。自殺という選択肢に対してもそうですし、人の生まれた意味についてもそうです。

神の善行に協力するためという抽象的で、自分主体でない考え方は、今の僕には理解できませんでした。時代の価値観が違うと言えばそれまでですが、運命や宿命のようなものを信じることができない幼さも影響していると思います。

ですので、ドゥラカに手紙を託した理由も汲み取り切れませんでした。

視聴者の視点では、第三章の主人公は間違いなくドゥラカですので、ラファウ→オクジーと受け継がれてきた地動説への想いが、ドゥラカに引き継がれるのは理解できますが、いざヨレンタの視点に立つと、ドゥラカに託せるか?と疑問が残ります。

死を覚悟しているヨレンタだからこその考えがあるのかもしれませんし、その死を受け入れられないからかもしれませんが、この件はあまり好きにはなれませんでした。

最悪の終わり方にはならずに済んだ

一方で、ノヴァクは最悪の終わり方にならずに済んでよかったです。

今の状態のノヴァクが、ヨレンタの生を受け入れられる気がしなかったので、再開せずに済んでよかったと思います。

もちろん、ヨレンタにとってもノヴァクと再会することは不幸でしかなかったと思いますので、その点だけで見ると良かったと思います。

信念に対する迷いも良かった

ヨレンタの死に納得できない顔をしたドゥラカに対し、シュミットはヨレンタの死は信念によるものだと説明します。

この時にゾッとしたような表情は印象的で、おそらくはじめて信念の怖さを知ったはずです。信念とは生きる指針であり自分を助けてくれるものとして考えていたドゥラカにとって、行き過ぎた信念は自信を滅ぼすも呪いになると気づかされた場面ともいえます。

19話でもヨレンタから信念の怖さについて聞かされており、その時はピンと来ていませんでしたが、今回の経験を通して痛感したと思います。

ドゥラカの考えの基本はドゥルーヴによって構成されていましたが、ここにきて初めて他の人の価値観が入ってきました。この経験が、ドゥラカのなかでどのような化学変化を起こし、成長していくのか、今から楽しみです。

風呂敷を広げすぎていないか?

20話終了時点だと、ここから異端審問官とのやり取りがもう一つくらい待っていそうです。未回収の伏線と言うか問題は次のように山積しているので、残り5話でキレイに終わるのか不安になってきました。

  • 地動説の本(オクジーの本)の出版が上手くいくのか
  • 本の販路を確保することはできるのか
  • ドゥラカは地動説を広めることに使命感を持てるのか
  • ノヴァクの結末はどうなるのか
  • 異端審問官たち正統派はどうなるのか
  • 天体の形をしたペンダントはどうなるのか
  • 地動説の証明は叶うのか(研究できる世界になるのか)

パッと思いつくだけでもそれなりの数はあるので、上手く回収されていくことを願います。

チ20話のあらすじと感想・考察・見どころまとめ

  • これまでの振り返り
    • シュミットたちは異端審問所から本を奪取し廃村へ
    • 一時的に隠していた本をドゥラカが発見し、内容に驚愕する
    • シュミットに返すよう迫られるも、本を燃やすという賭けに出る
    • 賭けに成功したドゥラカは組織長のヨレンタと会うことに
    • ドゥラカから本の内容を聞いたヨレンタは懐かしい気持ちになる
    • 本を出版するための準備を進める
  • 20話の主な登場人物
    • ヨレンタ:異端解放戦線の組織長。
    • ドゥラカ:地動説の本で稼ぐことを目指す
    • ノヴァク:異端審問官を辞めた
    • アッシュ:若い異端審問官
  • 20話のあらすじ
    • 活版印刷の準備を進めるヨレンタ
    • アッシュは怪しい納屋の情報を聞きつけ、ノヴァクとともにそこへ向かう
    • 出発の刻が近づき、ヨレンタはドゥラカにあるものを託す
  • 20話の見どころ
    • ヨレンタがドゥラカに想いや約束を託し第三章の主人公はドゥラカであると明確に示す
    • これから物語が大きく動く予感がする
  • 感想と考察
    • ヨレンタの死は衝撃的であり納得できない
    • 戦略的な死であるものの、組織長としての偉大さが十分に描かれていないため有効な手に見えない
    • ヨレンタがドゥラカに託した話は、達観しすぎている気がして、共感できない
    • ノヴァクは最悪の終わり方にならずに済んでよかった
    • ドゥラカは信念の怖さを初めて知り、これからの変化が気になる
    • 未回収の伏線が多く今後うまくまとまるのか若干の不安がある

チ。のあらすじ・感想・考察一覧

【チ。-地球の運動について-】アニメ1話2話3話のあらすじと感想・考察・見どころ解説
【チ。-地球の運動について-】アニメ4話5話のあらすじと感想・考察・見どころ解説
【チ。-地球の運動について-】アニメ6話のネタバレ・あらすじ・感想
【チ。-地球の運動について-】アニメ7話のネタバレ・あらすじ・感想
【チ。-地球の運動について-】アニメ8話のネタバレ・あらすじ・感想
【チ。-地球の運動について-】アニメ9話のネタバレ・あらすじ・感想
【チ。-地球の運動について-】アニメ10話のあらすじ・感想・ネタバレ
【チ。-地球の運動について-】アニメ11話のあらすじ・感想・ネタバレ
【チ。-地球の運動について-】アニメ12話のあらすじ・感想・ネタバレ
【チ。-地球の運動について-】アニメ13話のあらすじ・感想・ネタバレ
【チ。-地球の運動について-】アニメ14話のあらすじ・感想・ネタバレ
【チ。-地球の運動について-】アニメ15話のあらすじ・感想・ネタバレ
【チ。-地球の運動について-】アニメ16話のあらすじ・感想・ネタバレ
【チ。-地球の運動について-】17話のあらすじと感想・考察・見どころ解説
【チ。-地球の運動について-】18話のあらすじと感想・考察・見どころ解説
【チ。-地球の運動について-】19話のあらすじと感想・考察・見どころ解説
【チ。-地球の運動について-】20話のあらすじと感想・考察・見どころ解説
【チ。-地球の運動について-】21話のあらすじと感想・考察・見どころ解説
【チ。-地球の運動について-】22話のあらすじと感想・考察・見どころ解説
【チ。-地球の運動について-】23話のあらすじと感想・考察・見どころ解説

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

僕が気になって読んだ・見た作品のあらすじや感想をネタバレ有で紹介していきます。完全なインドア派で、暇があればいろんな作品を見たり読んだりしています。

目次