続けて「チ。-地球の運動について-」の感想になります。
前回同様、序盤からネタバレが入ってしまいますので、ネタバレ後に見るのが嫌いな方は先に視聴することをおすすめします。
(1話~3話)のネタバレ・あらすじ・感想はこちら
6話のネタバレ・あらすじ・感想はこちら
7話のネタバレ・あらすじ・感想はこちら
8話のネタバレ・あらすじ・感想はこちら
9話のネタバレ・あらすじ・感想はこちら
チ。-地球の運動について-アニメ4話~5話のあらすじとネタバレ
・アニメ4話「この地球は、天国なんかよりも美しい」のあらすじ
・アニメ5話「私が死んでもこの世界は続く」のあらすじ
アニメ4話「この地球は、天国なんかよりも美しい」のあらすじ
3話までの主人公は12歳で大学進学を決めた神童ラファウでしたが、4話からはガラッと変わりオクジーという決闘代行を生業とする冴えない代闘士になります。
オクジーはこの世界は醜く辛く厳しいものであり、天国に行けば苦行から解放され幸せになれると信じている、この世界の一般的な思想の持ち主です。
ラファウの死から10年、オクジーはいつものように決闘代行や見張りで日銭を稼いでいました。オクジーの仕事は2人1組が基本で、相棒のような関係ではなく毎日変わるタイプのシフト制のような関係です。
オクジーのペアの一人であるグラスは、星を眺めるのが好きで火星の動きを記録していましたが、この世の素晴らしさと醜さの両方を信じた過去があり、少し変わった考えの持ち主だったため他の代闘士からは疎まれるような存在でした。
ある日、グラスと共に異端の護送任務にあたることになります。
この世は悪いものと考えているオクジーは異端の言葉に耳を貸すことはありませんが、どちらの感情も持ったことがあるグラスは異端の言葉に耳を傾け、最終的には異端を逃がす手助けをしてしまいます。
アニメ5話「私が死んでもこの世界は続く」のあらすじ
異端を逃がすことには失敗しますが、異端は伝えたいことを全て伝えることができ、満足そうな顔で死んでいきます。その時、オクジーは天体の形をしたペンダントを受け取ります(ラファウがフベルトから受け取ったペンダントと同じ)
グラスに巻き込まれるような形にはなりましたが、オクジーもグラスと共に異端から聞いた書物を探して山道を進みます。
そこで、フベルトとラファウが天体観測をした場所や、ラファウが自害することで守った書物を見つけます。
異端を逃がしたことで逃亡生活を余儀なくされた二人ですが、グラスは今後の動きを決めており、異端から聞いた話を信じ発見した書物を信じ、その価値が分かる人に渡すことで生活費を稼ごうとします。
ここでもオクジーは何も決めることができず、流れに身を任すようにグラスについていきますが、オクジーはこの時初めて胸の内をグラスに明かします。
昔は夜空や星が好きでずっと眺めていたこと、この星が宇宙のそこであり辛く厳しいと教えられたこと、星が何か得体のしれないものの目に見えて怖くて見れなくなってしまったこと、早く死んで楽園に行くことが楽しみなこと。
目星をつけていた人物が住む町につく手前、グラスは橋の上で今後の行動について自分で決めるようオクジーに求めます。このままグラスについて行くこともOK、分かれて流れ者として別の町で暮らしていくこともOK、ただその判断を自分自身ですることを求めます。
オクジーが答えに困っていると橋が崩れます。川に落ちそうになるグラスを必死に助けようとしますが、助けることはできず死んでしまいます。川に落ちる直前、グラスから火星の記録をつけていた日誌を託されます。
オクジーは先ほどの問いを思い出しながら今後どうするかを考えますが、異端とグラスが二人とも、満足そうな顔をして死んでいったことを思い出し、グラスの行動を引き継ぐ決意をします。
チ。-地球の運動について-アニメ4話・5話の感想とネタバレ
・アニメ4話「この地球は、天国なんかよりも美しい」の感想
・アニメ5話「私が死んでもこの世界は続く」の感想
アニメ4話「この地球は、天国なんかよりも美しい」の感想
ラファウとは正反対のオクジー。
決闘代行をしているだけあり剣の腕は人並み以上にありますが、並外れているわけではなく、おそらく代闘士の中では普通レベルのように見えました。
のちに明かされますが下を向いていることも多く、性格は暗くおどおどしているため常に自信なく見えます。加えて、この世に絶望しており天国で幸せに生きることだけを信じて過ごしており、無気力という言葉がピッタリに思えました。
この手の主人公の場合「自分自身はそう思っているだけで、周りから見たらすごい才能や素質がある」というのが王道の主人公像だと思いますが、そんなこともなく今後どんな展開をしていくのか読めない面白さがあります。
前向きに努力できるタイプでもないため、どのようにしてこの世に魅力を感じていくのか、もしくは踏み台のような形で生涯を終えるのか今から気になります。
物語としては導入部分的な要素が強く、火星が動かなくなることでグラスが失望することや、グラスをきっかけとして物語が動いていくことなど、先の展開が読めるため1~3話のような驚きや興奮は正直ありませんでした。
アニメ5話「私が死んでもこの世界は続く」の感想
4話同様、5話も大きな驚きはなく終わりました。
5話ではオクジーが自分意思でバデーニを訪ねることを決め、バデーニと出会うことが何よりも重要なシーンだと思いますが、4話と合わせて導入部分という印象で退屈に感じる時間が長かったです。
視聴者的にはバデーニと共に行動するようになることまでが既定路線ですが、その過程を丁寧に描かれるとどうしてもこのような印象になってしまうと思います。
イメージ的には過去編のようなもので、オクジーという人物はかなり深掘りされているため、これから先の展開がより楽しみになる展開でもありました。ですので、単純に否定しているわけではないです。
ここからはバデーニを中心に話が進んでいくと思うので楽しみです。
チ。-地球の運動について-アニメ4話・5話ネタバレと総括
振り返ってみると、1.2.3話ではこの時代の世界観や地動説にかける異端の覚悟がきれいにまとめられていたと思います。
この先どうなるか分かりませんが、その前提を踏まえた上でオクジーとバデーニが地動説を証明していくことで、そのすごさをより感じられるような演出になっているように考えています。
そう考えると1~3話は序章に過ぎず、この4話と5話が「チ。-地球の運動について-」という作品の1章なのかもしれません。
。。。全く外れて、オクジーやバデーニもすぐ死んでしまうかもしれませんが。
今時点で6話まで見ているため、7話か8話を見たタイミングでまた感想をまとめていきます。
【チ。-地球の運動について-】アニメ1話2話3話のネタバレ・あらすじ・感想
【チ。-地球の運動について-】アニメ6話のネタバレ・あらすじ・感想
【チ。-地球の運動について-】アニメ7話のネタバレ・あらすじ・感想
【チ。-地球の運動について-】アニメ8話のネタバレ・あらすじ・感想
【チ。-地球の運動について-】アニメ9話のネタバレ・あらすじ・感想