「チ。-地球の運動について-」の11話のネタバレを含むあらすじ・感想をまとめていきます。
ついにノヴァクが動き出しました。今まで順風満帆に来ていた地動説の研究ですが、ここで異端審問官とバデーニたちが急速に接近しました。バデーニ・オクジー・ヨレンタそれぞれの表情や雰囲気が対照的で、何気ない会話の中で物凄い緊張がありました。
それでは、いつも通り11話のあらすじをネタバレ有でまとめ、後半では感想を書いていこうと思います。
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チ。-地球の運動について-11話「血」のあらすじとネタバレ
ノヴァクの元で異端審問官の業務について学ぶことになったレフとシモン。2人はノヴァクから異端審問官としての心構えや考え方について教わりますが、直前の司教の話で襟を正した2人は、ノヴァクの説明に困惑します。
司祭のように大義や異端審問官の存在意義については全く説明がなく、代わりに効率よく出世する方法や必要書類の多さ、周りへの説明方法など、極めて現実的で効率よく業務をこなす方法を、少しおどけたような口調で語られたのです。
そこに、アントニという司教の息子が現れ、異端審問官や司教に対する小言を言われますが3人は聞き流します。
アントニが去った後、3人は昨日異端として捕らえられた女性の元に向かいます。部屋に入る直前、異端と話したことがないという2人に対し「気を付けることは1つだけ。ヤツらは嘘が上手い。だまされないように」と伝えます。
捕らえられ目隠しされた女性を前にレフとシモンは戸惑います。しかし、ノヴァクは何事もないかのように業務をこなし、女性に対し”黒ミサ”について知っていることと情報提供者について話すよう伝えます。
女性は何も知らない、助けてと叫びながら懇願しますが、”例の森”に出入り姿が目撃されており、その森へは目的がないと辿り着けない、何も知らないはずがないと追及を続けます。
1ラリーだけやり取りをした後、すぐにレフに指示を出し女性の親指に拷問器具を取り付けさせます。その拷問器具は指を潰す(最終的には指が取れる)ためのもので、取り付けられたネジを回すたびに指が締まっていきます。
困惑するレフに構うことなく、淡々と指示を出し続け、女性がとぼけるたびに拷問器具のネジを回していき、最終的には右手の親指を潰して落とします。
泣き叫ぶ女性を横目に、自分の番が回ってこなかったことに安堵するシフォンでしたが、まだ左手が残っているとノヴァクに伝えられ、レフと変わるよう促されます。
レフの時と同じようにノヴァクの質問にとぼけるたびにネジを回していきますが、あと1回回せば指が潰され取れてしまうという状況になると、シフォンは拷問器具を外してしまい、これ以上はできないとノヴァクに謝罪します。
ノヴァクは肩を叩きながら仕方ないと言い、レフに対して続きをやるように指示します。
ここで観念した女性は隣人のアンナから情報を聞き、弟の病気を治すために黒ミサに行き薬草をもらっていたことを自白します。あくまで薬草のために行ったことであり、魔女ではないと泣きながら語り、アンナへの謝罪の言葉も口にします。
拷問が終わり外に出た3人。シモンはノヴァクに対して謝罪するも、優しく許されます。そのまま、拷問のやり方に疑問を呈しますが、これまで優しかったノヴァクに初めて強く否定されます。
自分たちには何の決定権もなく、上のいうことを聞くだけである。異端は手段を選ばず、悪魔と契約して世界を変えようとする。それを防ぐために、世界を守るために必要なことは何か?それは血である。
といつものように淡々と語ります。その時、走ってきた審問官に司教命令の緊急派遣について伝えられます。なにやら宇宙論に関する問題が生じたとのことで、2人に別れを告げ現場に向かいます。
場面は切り替わり、バデーニは誰かに手紙を出そうとするとオクジーから時間だと呼び出され、街に向かいます。待ち合わせ場所に現れたのはヨレンタで、3人で居酒屋に入ります。
そこで改めてバデーニの口から、ヨレンタとオクジーに地動説が完成(厳密にいうとバデーニが発表できると判断できる状態に)なったと伝えられます。ヨレンタは信じられないという顔をしながら、今この瞬間も地球が動いているという事実を、それをこの場にいる3人しか知らない事実を噛みしめます。
それから今後の計画を3人が語り始めます。
バデーニは南西の共和国へ向かい、富裕層向けの家庭教師などで生活費を稼ぎ、地動説を発表できる地盤と時期を待つ。ヨレンタは出世した上司のコルベ(論文を盗んだ人)に、新しくできた天文の研究班に誘われそこで働きながら、自分自身の名前で、女性として、論文を公表することを。オクジーは別の町へ行き、いずれは大学に入る。
それぞれが将来や夢を語った時、後ろからノヴァクの声がします。ここで初めてヨレンタの父としてノヴァクが登場します。にこやかな表情をヨレンタと対照的に、絶望的な表情になるオクジー、普通のリアクションをするバデーニと三者三様のリアクションをします。
冷や汗をかき焦るオクジーは、ノヴァクが気づいているかどうかを確認するように、ノヴァクが想像通りの人物(グラスと共に逃げた時に追ってきた人物)か確かめるように、どんな仕事をしているのか質問します。
しかしノヴァクは、聖職関係の仕事とはぐらかし、ヨレンタ自身も知らないということが明かされます。オクジーはこの質問で確信し、より挙動不審になります。バデーニは違和感を覚えながらも普通に会話し、ヨレンタの優秀さやこの会の目的などをノヴァクに説明します。
ノヴァクの質問や会話は、ただの子煩悩で子供想いの父からの質問にも聞こえるが、異端かどうかを探っているようにも聞こえます。
何事もないまま会はお開きとなり、ノヴァクとヨレンタを見送ると、オクジーは膝から崩れ落ち、緊張から解放されます。バデーニにノヴァクについて説明しようと呼吸を整えていると、ノヴァクが戻ってきてしまいます。
上手く言葉が出ないオクジーを横目に、バデーニがノヴァクに尋ねると、ノヴァクが異端審問官であることが分かります。
チ。-地球の運動について-11話「血」の感想とネタバレ
いや~相変わらず面白い。「血」というタイトルが10話の「知」と同音異義語になっており、話の内容的にも対照的であっという間でした。
10話では文字や情報という観点で「知」の素晴らしさや危険性を説くバデーニが印象的でしたが、11話では「血」こそが異端と対峙する術であり平穏な暮らしを守ると方法であると説明するノヴァクが対比の関係に感じました。
どちらも信念をもった言葉ゆえの強さがあり、見ていてとても考えさせられました。
それでは、11話で気になったことを深掘りながら感想を書いていきます。
- やはり異端者は嘘をつくと証明された
- オクジーの大学はどれほどあり得ないことなのか
- ヨレンタとの関係をどのように整理するのか
やはり異端者は嘘をつくと証明された
前半パートはすごく残酷で、レフやシモンを見ながら共感・同情していました。
おそらく黒なんだろうという思いはありましたが、女性の表情や声色、叫び声などから判断すると、白なんじゃないか?と普通に思ってしまいました(異端審問官の適性はなさそうです。。。)
しかも、結果的に女性は自白しノヴァクの言う通り嘘をついていたことが明らかになり、何とも言えない気持ちになりました。
一度、魔女の疑いをかけられると次はないだけでなく、日常生活にも大きな問題があるのだと再度思い出されました。
オクジーの大学はどれほどあり得ないことなのか
ヨレンタの女性として論文を公表することの難しさはなんとなくわかりますが、オクジーが大学に入ることの難しさはいまいちわかりませんでした。
ただ、オクジーに文字を教え、常にポジティブなヨレンタでさえ若干引いてしまうような現実離れしたものだということは伝わったので、そんな夢を持てるようにオクジーが前向きになったのは、登場時を考えると本当に頼もしいです。
ちょっと不穏な空気が流れていますが、できればこのまま生き続けて夢を叶えて欲しいです。
ヨレンタとの関係をどのように整理するのか
11話最大の問題は、3人の今後でしょう。
ノヴァクが審問官に呼ばれた時の会話からすると、バデーニとオクジーに異端の疑いがかけられていることは間違いなく、司教が直々にノヴァクを指名するということは、ある程度信用できる情報で緊急度の高い状況だということも分かります。
そう考えるとが、クラボフスキがバデーニたちの研究内容を密告した可能性が高いと思います。10話時点だと、バデーニたちの味方になると思っていたので、もしそうならクラボフスキにはガッカリです。(違ったらすみません)
こうなった時、バデーニとオクジーはどのように行動し、ヨレンタがどうなるか気になるポイントです。3人が無事に生還できれば最高ですが、これまでのチを考えるとそんなキレイにはいかない気がします。(とはいえ、なんとかバデーニの機転を期待してしまいます)
あり得そうなのは、オクジーが全ての罪を背負い、ノヴァクと対峙することでヨレンタの疑いを晴らしバデーニを逃がす。という展開か、バデーニが用意していた浮浪者を上手く使い、2人で逃げ切り、ヨレンタはノヴァクが守る。という展開だと思います。
いずれにせよ、12話がとても楽しみです。
チ。-地球の運動について-アニメ11話のネタバレと総括
予想した通り、異端審問官であるノヴァクとの対決が始まりました。
3人の運命は、バデーニとノヴァクの会話で決まると言っても過言ではない状況で、おそらくオクジーはバレているでしょう。
天体の形をしたネックレスがないことに気づいていた→オクジーの家を突き止める→オクジーの書いた本が見つかる
という流れが王道な気がしますが、すでに12話は公開されているので、すぐに見てしまおうか悩んでいます。早く見たいけど、集中してみたい、そんな気分です。
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